那須うらら ~やっぱりいいね!グランピング 2日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

那須うらら ~やっぱりいいね!グランピング 2日目 ①~

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)7mドームテントで迎える爽快な朝 旅の宿

大きな窓から差し込む日差しと、小鳥のさえずりに目覚める朝。二重構造のテントのため、寒いこともなくひと晩ぐっすり。恐るべし、グランピング。こんな快適空間で、アウトドアの気分だけを満喫できてしまうとは。

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)すっきり目覚め爽快な朝の空気を吸いつつ朝食のキットをフロントへと取りにゆく
温泉大浴場で朝風呂を満喫し、身もこころもさっぱりと。それにしても、今朝は雲ひとつない最高の晴れ空。那須高原の澄んだ空気が、その青さとともに胸の奥へと吹き込んでゆく。

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)1泊目朝食キットを受け取りバーベキューグリルで軽く調理
前日に指定した時間となり、食材とキットを受け取りにフロントへ。前回のグランピングではホテル棟での朝食だったため、こうして朝から外で料理するのも生まれて初めて。

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)1泊目朝食キットを受け取りバーベキューグリルで軽く調理新鮮な体験に感激しきり
バーベキューグリルに火を点け、温まるのを待ちつつさっと手順をおさらい。良き温度になったところで食材を載せれば、じゅぅぅと響くおいしい音。全身を貫くこの新鮮な感覚に、いちいちいちいち感激してしまう。

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)1泊目朝食
点火から10分足らずの簡単調理を経て、あつあつの朝食が完成。バッリバリに香ばしく焼いたベーコン、ほっくりしっとり甘いじゃがいも。ジューシーなソーセージはレモンとパセリが香り、瑞々しい大根の入ったサラダも朝から元気をくれるよう。

こんがり焼いたハムは、チーズとともにかりっと温めたイングリッシュマフィンでサンド。シェラカップで温めたかぼちゃのスープはクリーミーで、朝の風に吹かれつつ味わえばそのぬくもりと優しさが沁みてくる。

そしてうれしいのが、那須御用卵。アルミ皿にオリーブオイルをたらし、卵を割り入れ塩コショーしてグリルで目玉焼きに。ぷるんぷるん、ここちよい舌触りの白身。そしてとろりと濃厚、ふくよかな甘味の半熟の黄味。シンプルイズザベスト。その言葉を体現するかのようなおいしさに、思わず笑みがこぼれてしまう。

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)1泊目朝食食後に那須牛乳と千本松牧場の牛乳でつくったヨーグルト
あぁ、旨かった。朝からグリルを使い、そのまま外で爽やかな空気を浴びつつ味わう朝ごはん。これまでほとんどアウトドアと縁のなかった僕にとって、こんな非日常は鮮烈すぎる。

そんな朝食の余韻に浸りつつ味わう、那須牛乳。昔から、飲料としての牛乳は苦手な僕。でもこれは嫌な乳臭さがまったくなく、それなのにとろりと濃くて甘くて旨い。

牛乳のふるさとで、おいしいミルクを飲んでいる。そんな贅沢な実感を一層深めてくれるのが、お隣那須塩原市の千本松牧場の牛乳でつくったヨーグルト。さっと広がる爽やかな酸味、ふんわり残るミルクの余韻。本当に、那須は酪農王国だな。

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)朝食の余韻に浸りつつハンギングチェアでのんびり日向ぼっこ
豊かな朝食にすっかり満たされ、片づけを終えそのまま外でのんびりすることに。ハンギングチェアに身を任せ、風に吹かれるままゆらゆらゆらゆら。空気の冷たさよりも陽射しのほうが力を持ちはじめ、全身を包むあたたかさに思わずうとうと。

4月中旬那須温泉グランピングNenn(ネン)7mドームテントの大きな窓辺に置かれたハンモックに身を委ねのんびり過ごす午前の穏やかな時間
気づけば鼻の頭や腕がじりじりと焼けはじめたので、良きところでテント内へ。大きくとられた窓辺に置かれたハンモック、全身をここちよく抱く独特な感覚が愛おしい。

4月中旬チーズガーデン前バス停より旧東野交通塗装の関東自動車那須線那須ロープウェイ行き路線バスに乗車し寿楽本店前バス停へ
朝食後ずっとゆらゆらと揺蕩う時間に身を委ねていると、あっという間にもう11時。ちょっとばかり那須の小旅行を愉しむべく、チーズガーデン前バス停から『関東自動車』の那須ロープウェイ行きに乗車。

ちなみに今日と明日、この那須線に何度か乗り降りする予定。出発前に、那須高原フリーパス券をスマホで購入。3,000円で2日間乗り降り自由と、公共交通機関利用者にはなんともありがたいお得なきっぷ。

4月中旬春うららかな那須高原寿楽本店
高原リゾートらしい車窓を愛でつつ上り坂を走ること約10分、寿楽本店前バス停で下車。すぐ隣に位置する『ステーキハウス寿楽本店』で少々早めのお昼を食べることに。

土休日にはかなり混雑する有名店のようですが、金曜日の11時半ということですんなり入店。食べはじめるころには満席になっていたので、運がよかったとほっと胸をなでおろします。

実は下調べのときに気になりつつも、帰りの土曜日は激混みだろうからと一旦は諦めモードに。ですが出かける直前、寿楽のサイコロステーキが旨いよと会社の先輩からのおすすめが。これはもう行くしかないと、のんびりグランピングの予定を急遽変更し中日にチャレンジすることにしたのです。

4月中旬春うららの那須高原ステーキハウス寿楽本店那須和牛おすすめサイコロステーキ150g
精肉店も併設されているこのお店。サーロインやヒレといった部位にも魅かれますが、ここは初志貫徹で那須和牛おすすめサイコロステーキを注文。じゅーじゅーと鉄板が行き交うなか我慢しつつ待つことしばし、僕のところにも待望のお皿が運ばれてきます。

テーブルに置かれる前から、存分に鼻を歓ばせてくれる善き薫り。待望のひと口目をとナイフを入れれば、すぅっと切れてしまう柔らかさ。うぉっ、これはっ!と思いつつ塩コショーをちょんとつけて頬張れば、思わずその旨さにおののいてしまう。

ちょっとこれは、想像以上だった。ステーキを食べてこんなに感動したのって、どれくらいぶりだろうか。

噛めばすっとほどける柔らかさをもちつつも、ぶりんとしたここちよい食感を有する身質。ほとばしる豊潤な肉汁には脂の甘味がしっかりと宿り、それでいてくどさやしつこさ、乳臭さなどどこを探しても見当たらない。そして何より驚くのが、良い赤身だからこその濃い旨味。このひと口だけで、口中を那須和牛の洪水が満たしてゆく。

塩コショーでシンプルに、お次は肉を引きたてるステーキソースで。さらにコク深いにんにく味噌としょう油で味わえば、同じお肉が三変化。どれも甲乙つけがたく、あれよあれよという間に極上のお肉が消えてゆく。

4月中旬寿楽本店前バス停より旧東野交通塗装の関東自動車那須線那須ロープウェイ行き路線バスに乗車し那須湯本温泉バス停へ
はぁ、あっという間に平らげてしまった。ご飯、大盛りにすべきだったな。いや、もしや僕は食べてないのではないか。あれはきっと、蒸発してしまったんだ。そんな妄想を抱くほど、ペース配分などできやしなかった。

肉と米は飲みもの。四十半ばにして、こんなことをふたたび思えるとは。もうこれは、那須へと来たらマストだわ。那須和牛のもたらしてくれた最高の余韻に浸りつつ、ふたたびバスでさらに先へと進みます。

4月中旬春うららかな那須温泉神社
さらに増す勾配を感じつつ揺られること15分ちょっと、那須湯本温泉バス停で下車。ここからは、12年ぶりとなる湯の街の散策を愉しむことに。

4月中旬春うららかな那須温泉神社桜やこぶしが咲き乱れる春爛漫の参道
まずは、バス停のすぐ先に位置する那須温泉神社にお参りすることに。立派な鳥居をくぐれば、参道を彩る桜にこぶし。淡い青空にうかぶ春色が、こころをふっとほどいてゆく。

4月中旬春うららかな那須温泉神社一面に咲くカタクリの花
東京ではすでにもう初夏の気配だが、この地でもう一度春に逢えるとは。見事な桜にそう目を細めていると、今度は一面に咲くカタクリの花。その淡く儚げな紫色に、なんと可憐なのだろうとため息が出る。

4月中旬春うららかな那須温泉神社「生きる」と命名されたミズナラの御神木
春の訪れに彩られた参道を進んでゆくと、見る者の目をくぎ付けにする樹相をもつミズナラの木。樹齢800年。力強い威容を誇るこの木は「生きる」と命名され、御神木としていまなおこの地に根を張りつづけています。

4月中旬春うららかな那須温泉神社樹齢800年というとちぎ銘木百選那須の五葉松
そしてこちらにも、大きく枝葉をのばす立派な松が。那須町の天然記念物、そしてとちぎ名木百選にも選ばれているという那須の五葉松。こちらも樹齢800年と推定されるそう。

4月中旬春うららかな那須温泉神社重厚な拝殿にお参りを
いまから1400年近く前、この地に温泉が発見されたころに創建したという那須温泉神社。渋い佇まいの拝殿で、こうして12年ぶりに再訪が叶ったことのお礼を伝えます。

4月中旬春うららかな那須温泉神社の裏参道から荒涼とした殺生石園地を展望する
お参りを終え、そのまま境内の右手から先へと進む道へ。眼下には、殺生石園地を一望のもとに。生物の生息を拒む荒涼とした噴煙地、そこに進出せんと地面を覆うクマザサのやわらかな緑。無機と有機、そのせめぎ合うような対比が印象的。

4月中旬春うららかな那須湯本温泉ふたつに割れた九尾の狐伝説の残る殺生石
前回訪れたときの雪景色とは一変し、なんとも春らしい色味に染まる山肌。気持ちのよい眺望を愛でつつ山を下れば、そこには九尾の狐伝説が残る殺生石が。もともとひとつの大きな石が、4年前にふたつにぱっかりと。割れたというニュースを見て驚き、そしてこうして目の当たりにするとなんとも言えぬこころもちに。

4月中旬春うららかな那須湯本温泉殺生石園地から望む那須野が原
2022年は、それこそいろいろ大変な時期だったしな。そりゃタイミング的にも九尾の狐が・・・、とちらりと頭をよぎるのも仕方がない。いまはきっと、それぞれを結ぶ注連縄が護ってくれているだろう。

4月中旬春うららかな那須湯本温泉殺生石園地に残る湯の花採取場跡
噴出する火山ガスが動物の命を奪うことから名づけられたという、殺生石。かつてはその噴気から湯の花が採取され、お米の代わりに年貢として納められていたそう。

4月中旬春うららかな那須湯本温泉殺生石園地荒涼とした世界感を振り返る
割れてしまった殺生石。ふたたび九尾の狐が悪さをしませんように。普段はあまり伝説などを気にすることもないが、ここの荒涼とした空気感がそう思わせるのだろう。珍しくそんなことを考えつつ、大地の力を見せつけるような光景を眼にこころに灼きつけます。

4月中旬春うららかな那須湯本温泉川沿いの源泉小屋を見守るようにして咲く桜
殺生石園地から湧き出る川沿いを下ってゆくと、川原には源泉だろうかパイプがのびる小屋が。そんな火山の生む貴重な恵みを見守るかのように、艶やかに咲く一本の桜。

4月中旬春うららかな那須湯本温泉12年ぶりとなる鹿の湯へ
眼で鼻でこれだけ大地の力をたっぷり浴びたら、もちろんその恵みに浸かるしかあるまい。那須湯本温泉でいくつかある立ち寄り湯のなかで、今回も一番古い歴史を持つ『鹿の湯』へとお邪魔することに。

いまから1400年近くも前、傷を負った鹿がその身体を癒していたことから発見されたという那須湯本温泉。鹿の湯はその発祥の湯であり、いまなお白濁したお湯が湧き続けています。

12年ぶりの対面を果たすべく、帳場で入浴料を支払い川に架かる渡り廊下を経て湯屋へ。そこに広がるのは、時が止まったかのような渋い世界。昭和16年に建てられたという広い浴場には、温度の異なる6つの浴槽と頭に掛け湯するためのかぶり湯が。

まずは一番温度の低い、41℃から。㏗2.4の単純酸性硫黄温泉ながら、肌あたりはなめらか。じんわりと包まれるようなここちよい温もりで、まずは身体をなじませます。

つづいて42℃で熱と湯力に慣らし43℃へ。普通なら熱いと感じる温度ですが、じっと浸かっていればそれほどでもない。そしてさらに上の44℃へ。おぉ、これはくるな。でも不思議とこの温度が、僕のこの日のお気に入り。熱いけど入れる、ではなく熱さが気持ちいい。

本当に、温泉って不思議なものだ。熱い湯に数分浸かり、縁に腰掛けしたたる汗を落ち着かせる。そんなことを幾度か繰り返せば、頭もこころもしゃっきりと。僕好みの湯の香漂うにごり湯に抱かれ、12年ぶりの那須の恵みを心ゆくまで愉しむのでした。

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