これからしばらくは、盛岡の美しい街並みを中心にお伝えしたいと思います。盛岡駅正面から真っ直ぐ伸びる大通りを進むと、大河北上川に架かる古い橋が姿を現します。
昭和28年建造、美しいトラスとアーチが印象的な開運橋です。駅から中心地へ向かう道として、長きに渡り盛岡の玄関口として現役を貫いています。
規則正しく並ぶリベットが美しい開運橋を渡り、北上川の河畔へと下りてみます。この先には、立派な岩手山が聳えています。残念ながら今日は見ることはできませんでしたが、冬に訪れた際にはその大きさに驚いたものです。
この北上川は日本で4番目に大きい川だそうで、まだまだ上流であるこの盛岡ですでにこの姿。全体を通しての勾配は緩いようで、かなりの大量な水がゆったりと流れていきます。そんな大河のほとりを、土手に咲く花を眺めながらゆったりのんびり散策。
北上川河畔を橋ひとつ分散策し、川沿いに並行する商店街に入ります。ここは材木町商店街、別名いーはとーぶアベニューというそうで、石畳と商店がいい雰囲気を醸し出す一角です。
奥州街道へ出て来た方角へ引き返し、たどり着いた啄木新婚の家。石川啄木が3週間だけ、ここで新婚生活を送ったそう。
裏手から眺めれば、当時の様子を色濃く残す味のある佇まい。盛岡の中心地、ビルの建ち並ぶ中にポツンと建つ姿は、ここだけ時が止まったかのような不思議な感覚を覚えます。
更に奥州街道を進むと、脇の道に立派な古い洋館が。写真館のようです。
そのお向かいにも、窓や壁の装飾が印象的な写真館が。道路を挟んで洋館が並ぶ姿は、同じ写真館ということもあり、まるで兄弟のよう。
奥州街道から北へ入り、重厚な岩手医大を眺めつつ歩くと、神社仏閣や石屋さんが並ぶエリアに。その奥にひっそりと佇むのが、この三ッ石神社。
お社の横には、巨大な石が3つ並んでいます。昔々、悪さをする鬼が現れ困った人々は、この三ッ石様に鬼退治をお願いしました。
三ッ石様は人々の願いの通りに鬼を捕らえ、二度と悪さをしないよう、この石に手形を押させ、鬼の誓いとして残したそうです。岩に手形、その伝説が由来となり、「岩手」という地名ができました。そう、ここは岩手発祥の地なのです。
岩手の由来に触れ、盛岡散歩はまだまだ続きます。
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