今日も存分に八重山の青さを僕に与えてくれた竹富島。また明日の来島の願いを抱きつつ、『八重山観光フェリー』のサザンコーラルで石垣島へと戻ります。
強烈な日焼けの疲れをうたた寝で癒し、お腹もすいたところで夕食の時間に。今夜は以前から気になっていた、ユーグレナモール近くに位置する『すし太郎』にお邪魔します。
店名からも分かるようにお寿司がメインのお店ですが、泡盛に合いそうなおつまみや郷土料理がたくさん揃っており居酒屋感覚で楽しめそう。
ということで、まずは好物のジーマーミ豆腐を。つるんともっちりの食感とともに広がるほんのりとしたピーナッツの風味が、泡盛の香ばしさと相性ピッタリ。喉に通る冷たさが、日焼けで火照った体に心地よさを連れてきます。
続いては、お寿司屋さんといえばの玉子焼き。ギュッと詰まった玉子はほんのり甘めに味付けされ、泡盛の刺激を程よく癒してくれるよう。いつも玉子には日本酒派の僕。普段慣れ親しんだ酒とは違う相性に、ここが自分の暮らす街から遠く離れているということを今一度思い出します。
こちらは沖縄名物ラフティーのチーズ春巻き。パリッと揚がった皮の中からは、とろっとしたチーズとほろりとほどける豚の角煮。ラフテーの甘辛い味がチーズのしょっぱさによく合い、これは泡盛に合わない訳がありません。
居酒屋メニューでエンジン全開になったところで、島魚のお刺身盛り合わせを注文。すっかり好物となったイラブチャーをはじめ、まぐろや白身などどれも新鮮で間違いない美味しさ。
石垣島は本当にお刺身の美味しいところ。本州の魚に慣れていると、ぱっと見ちょっと水っぽそうに見えてしまう南国の魚。ですがその見た目とは裏腹に、もっちりとした食感の中にしっかりと旨味が詰まっています。石垣島の魚、旨いなぁ。
そして〆にと選んだのは、本まぐろセット。大トロと中トロの握りに鉄火巻も付いて、1,000円というお値打ち価格。
地元石垣産というだけあり旨いこと間違いなしなのですが、特に驚いたのがトロの美味しさ。トロ特有のスジっぽさは全く感じず、口に入れると体温でじゅんわりと溶けてしまう良い身質。溶けるとともに口中に広がる脂の甘味と旨味が堪りません。久々に本当に旨いトロの握りを食べ、思わず恵比須顔になってしまいました。
今日も一日、本当に濃厚だった。竹富で爽快な青さを浴び、夕飯には島の美味しい魚を食べ。そんな満足気分に包まれつつ、のんびり歩く帰り道。時刻はもう20時過ぎ。なのに驚く、この陽の名残り。
何だろう、景色も気候も食も、そして日没の時間までも自分の住む街とは違うのに。だけれど何故だか、しっくりきてしまう。石垣島に来るたびに襲われる、謎の帰ってきた感。いつしかそれが、本当に帰る場所になるといいなぁ。そんな淡い夢を抱きつつ、ほろ酔い気分で歩くのでした。
コメント