みんさー色の夏 ~暮らすようにやいま旅 7日目 ⑥~ | 旅は未知連れ酔わな酒

みんさー色の夏 ~暮らすようにやいま旅 7日目 ⑥~

6月下旬人の少ない有人島日本最南端波照間島ゆっくりと入港する安永観光ぱいじま2 旅グルメ

初めて訪れることのできた、有人島日本最南端の波照間島。たった半日の滞在なのに、この島は39歳になりたての僕に忘れがたい感動をくれた。

どこまでも続くさとうきび畑、真っ青な海原の先にあるであろう国境、そして、あまりにも鮮烈な波照間ブルー。初波照間でこんなに素晴らしい姿に出会えるなんて、思ってもみなかった。全ての条件が揃い味わうことのできた奇跡の余韻に浸りつつ、乗船のときを静かに待ちます。

安永観光ぱいじま2船窓から望む西日に輝く波照間の海
安永観光』ぱいじま2は、大きな船体を器用に転回し静かに出港。荒波の跡に霞む船窓越しに眺める、西日に煌めく波照間の海。再訪を強く強く胸に誓い、この美しい島に別れを告げます。

安永観光ぱいじま2波照間航路帰りは穏やかな航海
行きはだいぶ揺れたので覚悟していたのですが、帰りは拍子抜けするほど穏やかな航海。双胴の高速船らしい軽快な速度で、深い青さを湛える八重山の海を疾走します。

6月下旬人の少ない石垣島夕方の港に佇む具志堅さん
双胴船の安定感ある揺れと西日の温もりにいつしか微睡み、気づけばあっという間に石垣港に到着。往路は2時間以上、帰りは定刻の90分。いかに行きが荒波だったかが、所要時間からも分かるよう。

今回も、本当に素晴らしい八重山の海を満喫できた。その発着となる石垣港で、幾度もご挨拶した具志堅さん。夕暮れ迫る渋いブロンズの拳に、また来年!とお別れを告げます。

6月下旬人の少ない石垣島最後の夕飯は三線ライブ居酒屋祭歌で
石垣で過ごす最終夜。どこで最後の宴を楽しもうかと悩みましたが、今回初めて三線のライブを聞ける居酒屋さんに入ってみることに。岸壁沿いに位置する『三線ライブ居酒屋祭歌』へとお邪魔します。

石垣港近く三線ライブ居酒屋祭歌ジーマーミ豆腐と島豆腐の冷奴
逃げ場のない陽射しに灼かれた波照間の火照りを癒すべく、まずはひんやりとした好物を。島豆腐の冷奴は豆の凝縮感が美味しく、つるんと口あたりの良いジーマーミ豆腐はさっぱりとした中に香る落花生の風味が泡盛を誘います。

石垣港近く三線ライブ居酒屋祭歌ラフテー
続いては、沖縄といえばのラフテー。八重山で皮付きのラフテーを食べて以来、もう皮なしの角煮を食べる気がしない。そう思うほど、豚皮が旨い料理。

しっかりと煮込まれた豚皮は、臭みや嫌な硬さは全くなし。白身もしっかりと脂が抜け、美味しいコラーゲンだけが残されたというような味わいに。しっかりと味の染みた赤身と共に頬張れば、プリッととろりとしたコラーゲン感と共に豚の旨さが広がります。

石垣港近く三線ライブ居酒屋祭歌ステージから響く三線の音色つまみに泡盛を飲む
美味しいつまみとともに泡盛を味わっていると、程よく酔いを感じてきたところでいよいよライブがスタート。三線の音色を耳に感じつつ飲む泡盛は、いつも以上に胸の奥へと沁み入るよう。

石垣港近く三線ライブ居酒屋祭歌ソーメンちゃんぷるー
明日で八重山ともしばらくお別れかぁ。7日間も過ごしてしまうと、この地から離れるということが嘘のように感じてしまう。響く三線の音に若干の感傷を抱きつつ泡盛を飲んでいると、これまた好物のソーメンちゃんぷるーが運ばれてきます。

火を通されたそうめんは、たっぷりの野菜から出た甘味旨味が絡み豊かな味わいに。この何とも言えぬ一体感が、泡盛を一層進ませます。八重山で食べるソーメンちゃんぷるー、それぞれ個性があってどれも旨い。お店ごとに違う味わいに、この料理の懐の深さを感じます。

石垣港近く三線ライブ居酒屋祭歌もずくの天ぷら
続いて頼んだのは、もずくの天ぷら。とろみのあるもずくと衣の一体感は、ほかの天ぷらでは味わえない魅惑の旨さ。サクッとした中にふんわりとろっとした食感が感じられ、それと共にもずくの風味が広がります。

6月下旬人の少ない石垣島夜の静かな岸壁を歩く
島酒片手に、三線の音色に酔う最後の夜。こんな夜がまだ明日も続きそうで、でもそうではないことを知っている。そんな旅の終わりの独特な感傷に泡盛が進み、ほろ酔い気分で港を歩きます。

6月下旬人の少ない石垣島漆黒の夜空に輝く北斗七星
あぁ、やっぱり八重山、好きだなぁ。いつかはここで、暮らしてみたい。そんな毎度の妄想に酔いつつ歩いてゆくと、周囲に街灯もない真っ暗な路地へ。これはと思い見上げてみれば、漆黒の夜空に輝く北斗七星。こんなにきれいな柄杓型を見たのは、一体いつ以来だろう。

波照間島船客ターミナルの売店で買った泡波ボトル
上機嫌でホテルへと戻り、荷物の整理を。今夜が最後と実感するこの瞬間、旅の中でも切ない時間。そんな寂しさを吹き飛ばしてくれるのは、波照間から背負って帰ってきた泡波のボトル。プレミアの付く泡盛で有名ですが、波照間港の売店で定価で買うことができました。

今年の八重山も、本当に八重山だった。この地を知って5年目、今年が一番青かったかもしれない。あまりにも恵まれた天候もさることながら、今年という難儀な年に幸運にも訪れることのできたという悦びがそう感じさせるのかもしれない。

やっぱり僕は、八重山が好き。絶対に、絶対にまた戻ってくる。そんな決意にも似た充足感に包まれ、石垣での最後の夜は更けてゆくのでした。

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