南部と津軽、夏めぐり。~呼べば幸来るヤーヤドー 4日目 ③~ | 旅は未知連れ酔わな酒

南部と津軽、夏めぐり。~呼べば幸来るヤーヤドー 4日目 ③~

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた暮れゆく空色を眺めながらねぷたを待つ 旅行記

菊富士で津軽の味と酒にすっかり酔いしれ、善き時間になったところで観覧席へ。いすに腰掛け、暮れゆく空色をぼんやり眺めるこの余白。ねぷたがやってくるのが待ち遠しくもあり、でもこの高揚感にずっと揺蕩っていたくもあり。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた白鳥が翔ぶ青森県警のパトカーが津軽の熱い夜を連れてくる
そんな僕の揺らぐ気持ちを知ってか知らずか、ついに姿をあらわす青森県警のパトカー。漆黒のボディーを翔る白鳥が、弘前の熱き夜を連れてくる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた熱い夜の始まりを告げる津軽情っ張り大太鼓の重厚な音色
そしていよいよ始まった、僕にとって今年最後の夏の夜。腹の底へと響く音色を響かせ、ゆっくりと近づいてくる津軽情っ張り大太鼓。だん、だだんだんだん。ねぷたを率いる独特なリズムに、体中の血という血が騒ぎはじめる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた暮れゆく空に灯りに照らされ浮かぶ津軽為信公
だんだんと深みを増しゆく空の色、そこに浮かび上がる為信公。藩祖が開いた城下町を、今宵も灯りの洪水が闊歩する。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた昔ながらのろうそくが灯されたがほんずの蠟燭ねぷた
はやくもその世界観に引き込まれていると、ゆらゆらとやってくるやわらかな灯り。このねぷたには、昔ながらのろうそくが使われているよう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷたがほんずの蝋燭ねぷたの幽玄な灯りを見送る
温かみにあふれ、でもどこか儚げで。そんなろうそくの灯りが、弘前の街を幽玄の世界へと染めてゆく。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた園児たち手書きのかわいい鏡絵
次から次へと繰り広げられる色彩の洪水に圧倒されていると、こどもたちが描いたかわいいねぷたが。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた園児たち手書きのかわいい見送り絵袖絵には弘前城に桜、岩木山
もしかしたら、このなかから未来の絵師が生まれるのかもしれない。藩政時代からつづく伝統が、こうして次代へと受け継がれてゆくのでしょう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた色彩と表情、ぽっかりと空いた余白が戦場の荒々しさを感じさせる鏡絵
鬼気迫る表情に鋭い眼差し、零れんばかりの色彩がもたらす躍動感。そのなかで一点だけの空白に目をやれば、敵の薙刀をへし折る勇ましさ。和紙という平面に描かれたとは思えぬ臨場感に、言葉も忘れ見入ってしまう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた勇ましい龍と虎が対峙する袖絵
独特な世界観に心酔しつつ見送れば、袖絵には勇ましく描かれた龍と虎。まさしく表裏一体。扇ねぷたならではの鮮烈な場面転換は、何度体感してもこころを奪われる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた雷神が放つ雷が津軽の夜空を焦がす
荒れ狂う海原、漆黒の空を走る稲光。雷神の放つ雷が、津軽の夜空を焦がしてゆく。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた色彩と光のもたらす迫力
緻密に描かれた文様、見る者を射すくめるような鋭い眼光。光を通す和紙だからこそ、色彩と灯りの力が立体的に圧してくる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた袖絵に描かれた見事な風神雷神
大きな体をくるくると回し、観衆の声援を集めてゆく扇ねぷた。繊細な鏡絵に目を奪われたかと思えば、今度は見事な風神雷神が目の前に。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた幻満舎の幽玄な担ぎねぷた
より深みを増した空の下、ゆっさゆっさと揺られて迫りくるねぷた。大型化により曳かれるようになったねぷたですが、ときおりこうして人々に担がれ古の姿を垣間見ることが。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた灯籠を手に持ちねぷたを先導する人々
時間を追うごとに、どんどんと熱気を帯びてゆく弘前の夜。先陣を切るかわいい金魚ねぷた、ヤーヤドーの声に合わせて高々と掲げられるさまざまな灯籠。めくるめく灯りの洪水を、もっともっとと心が欲する。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷたまつりは中盤に差し掛かり大きなねぷたが目立つように
大きいねぷたは後から。祭りも中盤へと差し掛かり、ビルの3階にも達するほどのねぷたが目立つように。その巨体から繰り出される迫力に、歓声をあげたり息を呑んだりと休む暇もない。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた去りゆく灯りの行列を静かに見送る
迫りくる鏡絵に圧倒され、去りゆく見送り絵を静かに見つめる。その先には、遠ざかりゆく灯りの隊列。熱気と寂寞。この背中合わせこそが、弘前ねぷたの魔力なのだと僕は思う。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた毎年楽しい仕掛けで愉しませてくれる樹木の万華鏡ねぷた
次から次へとやってくるねぷたにさらなる期待を寄せていると、円筒型をした樹木のねぷたが。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた毎年楽しい仕掛けで愉しませてくれる樹木の万華鏡ねぷたに描かれたたか丸くんとアップリート君、金魚ねぷた
その側面には、今年開催されるあおもり国スポのマスコットであるアップリート君と愛するたか丸くんが。かわいいりんごのねぷたも吊るされ、凝った意匠に目を奪われる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた毎年楽しい仕掛けで愉しませてくれる樹木の万華鏡ねぷたくるくると変化するねぷた絵の織り成す文様
そしてこのねぷたの一番の特徴が、万華鏡のようになった部分。中のねぷた絵がくるくると変化し、幻想的な情景を創りだす。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷたあふれんばかりの色彩の波に気圧される
扇の一面を埋め尽くす、鮮烈な色彩と繊細さ。荒ぶる武者を囲む、三頭の龍。波のように押しよせるその力が、網膜を通してこころへと刻まれる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた見送り絵を護るように猛る風神雷神
去りゆく背中を見てみれば、躍動感あふれる風神雷神。袖絵に描かれることの多い題材ですが、それぞれの異なる表情を見比べるのもまた面白い。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた津軽の夜空を焦がす鮮烈な色彩
休むことなく続く、鮮烈な灯りの競演。すっかり暮れた漆黒の空を、津軽の情熱が焦がしてゆく。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた現代風のタッチの絵師も
それぞれの団体が思いを込め、それを絵師が形にする。異なる個性に彩られるねぷたのなかでも、いままで見たことのない雰囲気をもつものが。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた独特なタッチの風神雷神の袖絵
独特な世界観をまとう、風神雷神。灯籠から組ねぷた、さらに扇形へ。そして絵についても、題材や画法が変化してきたという弘前のねぷた。こうしてまたあらたな風が吹き、さらに進化してゆくのでしょう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷたの世界観をつくる賑やかでどこか切なげなお囃子
ねぷたもさることながら、お囃子も団体によって違いが。テンポの速い勇ましいものから、しみじみとしたものまで。でもそこに共通するのは、力強くありながらそこはかとなく漂う切なさ。津軽の短い夏を歓び、そして見送る。この地の自然に育まれた情緒が、弘前ねぷたの独特な世界観を造り上げるのだろう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた次から次へとやってくる大小さまざまなねぷた
さらに熱さを増してゆく、津軽の火祭り。次から次へとやってくるねぷたの数々に、次はどんなのが来るのだろうと観客たちは期待の視線を向ける。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた工事現場姿のヘルメットを被ったたか丸くんが弘前城天守を曳戻し
ヘルメットを被ったたか丸くん。その手綱の先には、弘前城の天守。「お城が動く」という期待に包まれた、10年前のねぷた。そして迎えた、2026年。今度は「曳戻し」への想いが、弘前の夜にあふれ出す。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた金色に彩られ幻想的な世界観を放つ袖絵と見送り絵
あっという間の十年だったな。そんな自分的感慨に耽っていると、視界を埋め尽くさんばかりの金色の世界。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた見上げれば首が痛くなるほどの大きいねぷた
巨体を回しながら、ゆっくりと迫ってくるねぷた。見上げれば、首が痛くなるほどの高さ。眼前に押し寄せてくるこの迫力は、こうして祭り本番で対峙してこそ実感できるもの。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた小学生の描いたうつくしい袖絵と見送り絵
やってきたのは、りんごの名産地鬼沢のねぷた。地元の小学生が描いたというねぷたには、黒々と聳える岩木山と真っ赤なりんご。そこに込められた地元愛に、つられて胸が熱くなる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた鬼伝説の残る鬼沢の鬼神様を描いた鏡絵
その名の通り、鬼伝説が残る鬼沢の地。かつて干ばつに苦しむ村を助けるため鬼が一夜にして堰を造り、その後姿を消してしまったそう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた鬼沢の大型ねぷたのうつくしい見送り絵
その鬼は人々に神様として祀られ、この地にはいまでも信仰を集める鬼神社が。ちなみにこの神社に使われる「鬼」は、頭に「ノ」がない字。角がない、つまりはやさしい鬼という意味が込められているそう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた牛若丸と鞍馬天狗を題材にした勇壮な組ねぷた
それぞれのねぷたに込められた想いがあふれる、灯りの波。来ては去りゆく姿を追っていると、牛若丸と鞍馬天狗を題材にした勇壮な組ねぷたが。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた忠実に再現された弘前城天守とたか丸くんの組ねぷた
またもや姿をあらわした、工事現場姿のたか丸くん。その中央には、見事に再現された天守。みんなこの日を心待ちにしてきたのだろう。幾多ものねぷたに描かれた「RETURN」のロゴに、そんな人々の想いが込められている。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた航空電子の弘前城組ねぷた袖絵には満開の桜が
岩木山の裏を埋め尽くす、一面に描かれた満開の桜。お城にお山に桜。凝縮された郷土の誇りが胸を打つ。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた鮮烈な色彩にあふれる航空電子の大型ねぷた
郷土愛にあふれた組ねぷたの後からは、迫力ある巨大なねぷた。その頂に乗るのは、運行を指示する人。信号や電線、進行方向に気を配りながら、観客の声援にも応えます。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた様々な人の手で曳かれるねぷた
運行責任者を筆頭に、灯籠を持つ人や曳き手、太鼓に笛鉦と多くの手に支えられ運行されるねぷた。携わる人々の想いが原動力となり、この荘厳な隊列を前へと進めてゆく。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた幼子を連れて雪道を行く常盤御前の見送り絵
幼子を連れ、雪道を逃げてゆく常盤御前。津軽の熱い夜に浮かび上がる、しんしんと雪降る情景。去りゆく幻想的な世界観が、見る者のこころを奪ってゆく。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた青空にかかる虹が描かれた袖絵
モノクロームに染まる雪景色が去ったかと思えば、今度は青空に架かる大きな虹。夜闇をキャンバスに繰り広げられる個性の応酬に、あっという間に時間は過ぎてゆく。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた和紙に浮き出る迫力の洪水
深みを増してゆく夜の色、それに伴いさらに熱を帯びる祭りの活気。漆黒を染めあげる灯りの波を一度浴びてしまうと、もう後戻りなどできやしない。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた大黒天弁財天恵比寿様の描かれた美しい見送り絵と袖絵
鮮烈な色彩と勇壮さにあふれる武者絵が迫ってきたかと思えば、その背面には大黒天に弁財天、恵比寿様と満月を舞う二羽の鶴。荘厳さにあふれるうつくしさに、平穏な日々が続くようにと願わずにはいられない。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた前ねぷたの豊かな個性も見どころ
ひとつの隊列に前ねぷたと本ねぷた、それが今年は68団体も。全部で一体何台のねぷたが運行されているのだろう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた扇ねぷたの背面を彩る袖絵と見送り絵
限られた人数の絵師たちで、これらをすべて描いてゆく。その作業の大変さは想像できるものではありませんが、筆の早い人では一週間で2~3枚ものペースで描き上げていくそう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた桃太郎鬼退治を題材にした組ねぷた
扇ねぷたの平面に込められた圧倒的な迫力もさることながら、躍動感あふれる組ねぷたの勇壮さにもまた目を奪われる。ひとつの祭りで両方楽しめる。それが弘前ねぷたのもつ大きな魅力。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた坂田公時の土蜘蛛退治を題材にした土手町のねぷた
ひときわ大きな声援が聞こえたと思えば、やってきたのはこの商店街のある土手町ねぷた。坂田公時の土蜘蛛退治が、荒々しい姿をもって描かれています。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた雪女の見送り絵と猛る虎の描かれた袖絵
妖艶な雪女の見送り絵、その左右には眼光鋭い二頭の虎。津軽の夏夜を焦がす妖しいうつくしさが、涼しい夜風をともないふっと胸へと吹き込んでくる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた独特なタッチのうつくしい鏡絵
つづいてやってきたのは、これまた独特なうつくしさに彩られたねぷた。はるか昔、津軽の地に暮らしていたという山の民アソベ族と海の民ツボケ族が描かれています。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた独特なタッチで描かれた鹿の暮らす豊かな森
その背面には、鹿の暮らす深い森が。いくつもの遺跡が眠る津軽。太古の昔から、この地は山や海の恵みにあふれた豊かな地だったのでしょう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた壇ノ浦の戦いが描かれたねぷた
鏡絵に描かれた、壇ノ浦の戦いの悲劇。悲壮感あふれるその表情に、去年はじめて訪れた関門海峡の記憶が蘇る。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた平家物語を題材にした見送り絵
袖絵には、平家物語の冒頭が。学校で習ったときは何とも思わなかった一節も、その地を旅してみると一気に色味を帯びてくる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた躍動感あふれる騎馬が印象的な鏡絵
鋭い眼光でにらみ合う武者、躍動感あふれる昂る騎馬。今年は午年だからか、鏡絵には勇壮な馬が多く見受けられる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた目を奪われるようなうつくしさにあふれる世界観
巨体をくるりと回し現れたのは、なんとも幽玄な世界観。弘前の夜を焦がすうつくしさが、網膜を通して胸の奥へと押し寄せる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた紅葉狩りが描かれた鏡絵
もみじを散らせ、荒ぶる青鬼。目の覚めるような鮮烈さが、見る者のこころを惹きつける。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた一面のもみじがうつくしい袖絵
袖絵には、一面に描かれた艶やかなもみじ。津軽の短い夏が去れば、こんな燃えるような紅葉がこの地を彩るのだろう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた頂に太鼓を載せたねぷた
猛る馬に跨る、四代藩主の津軽信政公。扇ねぷたの上部が折りたたまれればあらたな表情が姿をあらわし、頂にはねぷたのリズムを刻む太鼓も。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた茂森座で踊る花魁
このねぷたを運行する茂森町は、信政公とゆかりが深い町。造り酒屋や茶屋、芝居小屋などが置かれ、城下有数の商家街として栄えたそう。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷたいよいよ来てしまった最後の1台
3時間以上にもわたり繰り広げられた、津軽の熱い夜。でもついに来てしまった、最後の1台。射すくめるような眼力をもつ勇壮な武者絵が、僕の夏の終わりを告げる。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた運行が終わり本日終了の文字が僕の夏の終わりを告げる
夜闇に浮かぶ、本日終了の文字。何度経験しても、この瞬間は胸に来る。津軽の人々が短い夏を惜しむのと同じく、僕も今夏の残り火をもう少しだけ追いかけたい。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた3時間にもわたる合同運行を終えねぷたはそれぞれの街へと帰ってゆく
去りゆくねぷたに導かれ、後を追う多くの観衆。合同運行の終点を過ぎれば、ねぷたたちは三方に別れそれぞれの町へと帰ってゆく。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた祭りの後特有の寂しさに身を任せる
本当に、今年も善き夏だった。八重山での夏は、知らない自分が解放される夏。そして津軽の夏は、内なる熱さに対峙する夏。このふたつが揃ってこそ、僕の夏は完成する。

8月上旬夏の東北旅弘前ねぷた土淵川に飾られた艶やかな金魚ねぷたに祭りの後の寂しさを重ねる
熱く濃密な時間だったからこそ襲い来る、どうしても避けることのできないこの寂寞。でも、それがいい。この想いが、来夏へと向かう原動力を生んでくれるのだから。

はじめて出逢ってから、もう14年。重ねてきた逢瀬が、また次があることを約束してくれる。また来年、必ずこの夏に帰ってこよう。涼やかな夜風に揺れる金魚ねぷたに、祭りの後の温かな感傷を重ねるのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました