夏風の奥羽路へ ~目指すはねぷた、熱い旅。2日目 ③~

肘折温泉大友屋旅館

温泉街をのんびり1時間ほど散策し、宿のチェックインの時間に。今回お世話になるのは、第2停留所や旧肘折郵便局のすぐ近くに位置する、『大友屋旅館』。渋い木造旅館が多い肘折温泉の中で、きれいで近代的な建物が印象的。

肘折温泉大友屋旅館客室

通されたお部屋もとてもきれい。今回はトイレ無しのお部屋にしましたが、共同のトイレもこれまたきれいなので、とても快適に過ごすことができます。

早速荷物を下ろして浴衣に着替え、お風呂に向かうことに。先程の源泉を見ただけでもその濃さが容易に想像される、肘折の湯。早く対面したいと、着替えるのもまどろっこしく感じられます。

肘折温泉大友屋旅館美肌の湯

この旅館には大小2つの大浴場と貸切風呂があり、大浴場は男女入れ替え制。この時間帯の男湯は、こじんまりとした「美肌の湯」。

中へ入ると、掛け流しの浴槽からもうもうと湧き上がる湯気が。その様子に源泉の温度を察しつつ、ゆっくり、ゆっくりといざ入湯。温度はそこまで熱いという程ではありませんでしたが、入った途端感じる、ガツンと感。

うぐいす色や赤茶色を混ぜたような、うっすらと濁るお湯は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉を見た時は鉄分の多そうな印象でしたが、実際のお湯は鉄というより土っぽい香り。お湯の中にたっぷりの成分が溶け込んでいることが、香りからも、入浴感からも伝わります。

肘折温泉大友屋旅館濃厚なお湯の後に楽しむ冷たいビール

視覚嗅覚触覚で感じるお湯の濃さ。入った時に感じた強さのとおり、あっという間に体の芯から茹ります。これは長湯をしてはいけないタイプの温泉。細かく刻んでちょっとずつ楽しむことにします。

こんな濃い温泉で湯治をしたら、色々なところが良くなるんだろうなぁ。とまずい妄想をしつつ楽しむ、苦いラガー。先程見た湯治客の姿に憧れる自分。ダメダメ、考えてはいけません。

肘折温泉大友屋旅館お刺身煮物もずく酢おひたし

湯あたりしないよう部屋とお風呂を往復し、程よくお腹も空いたところで夕食の時間に。夕食会場は雰囲気の良い個室で、ひとり旅でも気兼ねなくのんびり味わえます。

席に着くと、冷たいものは冷たく、温かいものは温かくと、次から次へとお皿が運ばれてきます。お刺身は歯ごたえの良いひらめ。山の宿と は思えない新鮮さに、食欲が一気に高まります。

左の煮物は、夕顔の冷たい煮物。夕顔と言えばかんぴょうがまず第一に思い出されますが、生の夕顔を煮たものは、冬瓜にも似たとろんとろんつるんつるんの心地よい食感。味に癖が無いので、お出汁の美味しさをダイレクトに感じられます。

菜っ葉(おかひじきと何だったっけ?失礼。)のお浸しは歯ごたえが良く、夏に嬉しいもずく酢には、つるんとしたじゅんさい入り。お隣のトマト、冬瓜、鰊のかに餡かけは、レモン風味でさっぱりとした美味しさ。どの料理も味付けが穏やかで、素材の美味しさが活かされています。

肘折温泉大友屋旅館夕食のお供におおくら吟醸

繊細な料理の数々に、お酒が進まない訳がありません。肘折温泉の位置する大蔵村の名前を冠した吟醸酒は、すっきりと飲みやすく、食事に合わせるのにピッタリな美味しさ。

肘折温泉大友屋旅館鴨つくね鍋ぶり西京焼き天ぷら

夏らしい冷たいものもあれば、熱々が美味しい品々も。焼きたてのぶり西京焼きはふっくらホクホク。てんぷらもやはり揚げたてで、さくっと揚げられた根曲がり竹やホクホクのインゲンなどを抹茶塩で頂きます。

お鍋には鴨つくねが入っており、鶏よりもしっかりとした食感と旨味が美味。鴨だしが染み出たつゆを纏ったうどんがまた美味しく、汗をかきながらつるつるっと平らげました。

肘折温泉大友屋旅館大きななめこ汁

そして〆は、美味しいご飯とお漬物、そしてこのお味噌汁。見てくださいよ、このなめこの存在感!かなり大きいなめこがたっぷりと入った贅沢なお椀をすすれば、まさに幸せそのもの。日本人で良かった、心の底からそう思えてきます。

一皿一皿丁寧に作られた料理の余韻を、つるんとしたなめこ汁で飲み込む贅沢。幸せな夕餉の時間を、心ゆくまで楽しむのでした。

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夏風の奥羽路へ~目指すはねぷた、熱い旅。~

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