夏風の奥羽路へ ~目指すはねぷた、熱い旅。3日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

夏風の奥羽路へ ~目指すはねぷた、熱い旅。3日目 ①~

肘折温泉朝市の名残ちらほら 旅の宿

濃い温泉に日々の疲れを癒され、ぐっすりと眠り迎えた朝。肘折温泉は朝市が有名ですが、目覚めた頃にはごく一部が残っているだけでした。連泊するならば、頑張って少しだけ早起きして、朝市を歩いてみたいものです。

肘折温泉大友屋旅館朝食

しかし、ぐっすりとよく寝た分、その目覚めはすっきり。熱めの朝風呂でシャキッと体を起こし、清々しい気分で朝食を頂きます。食卓には鮭やきんぴら、海苔などのご飯のお供が並びます。手前のしそ巻きは、パリッとしたしその食感と風味がとても美味しく、山形に居ることを今一度実感。

初めての肘折温泉。鄙びた木造の湯治宿にするか、こちらの宿にするかで悩みました。が、今回こちらの大友屋旅館に泊まって大正解。山形の幸を丁寧で繊細な料理で味わえ、お湯だけでなく味でも大満足。新庄から山を分け入った奥深くで、美味しい宿に出会えました。

山交バス新庄駅行き

僕好み、濃~い温泉を味わわせてくれた肘折ともお別れの時間。のんびり朝の温泉街を歩き、始発である肘折待合所から『山交バス』に乗車。再び新庄駅を目指します。

山交バス車窓に広がる夏の大蔵高原の緑

バスは狭い温泉街をゆっくりと抜け、急坂の橋を登って高原地帯へ。窓の外には勢いのある緑が絶え間なく流れ、その明るさで車内は満たされます。

夏の新庄最上公園のお堀

バスは新庄駅に到着。乗車予定の列車まではまだ余裕があるので、夏の新庄の街をのんびり散策。駅前からのびる道を延々とまっすぐ歩き、最上公園に到着。

新庄城跡最上公園

お堀を見ての通り、ここは昔の新庄城の址。お堀を渡ると、中には石垣の組まれた土塁が残っています。

夏の新庄最上公園に残る石垣新庄城の面影

その奥には立派な石垣も。ここには昔本丸の表御門があったそう。公園になった今では、ここがお城であったことを伝える貴重な証人です。

夏の新庄最上公園戸沢神社

そして本丸跡に鎮座する戸沢神社にお参り。新庄藩を治めてきた藩主、戸澤家の始祖、新庄藩の藩祖、そして最後の新庄藩主を祀っている神社。明治時代に地元の方々によって造られたそうで、今でも城址から新庄の街を見守っています。

新庄駅で旅人を出迎える新庄まつりの豪華絢爛な山車

新庄城跡で蝉の声を存分に浴び、夏の太陽を全身に浴びつつ、暑さに汗をかきつつ新庄駅へと戻ってきました。それにしても暑い。山形の夏は、本当に暑い。

涼しい駅の中で列車を待つことに。構内には新庄まつりの豪華絢爛な山車が飾られ、祭りのにぎやかさが伝わってくるかのよう。こんな大きな山車が何台も練り歩く姿は、それは荘厳なことでしょう。いつかはこのお祭りにも来てみたいものです。

新庄駅奥羽本線701系秋田行き

汗も引いたところで、奥羽本線の列車が到着。今となってはもう見慣れた&乗り慣れたこの列車で、一路秋田県を目指します。去年は通過することしかできなかった秋田県。今年は泊まるぞ!!

奥羽本線701系車内で昼飯代わりの冷たいビールサッポロクラシック

発車までまだ間のある車内には、他の乗客はまだ疎ら。そこでお気に入りのクラシックをプシュッと。本当は新庄の街でおそばを食べようかと思っていたのですが、朝ごはんが美味しくてガッツリ食べ過ぎたので、敢え無く断念。食べたいときに大きくなるような胃袋、欲しいなぁ。

お昼代わりの冷たいビールの幸せを噛み締めていると、列車は発車時刻を迎えました。次に向かうは秋田の秘湯。お湯のみならず建物も楽しみにしていた宿への期待を乗せ、列車は真夏の奥羽路を走り始めます。

夏風の奥羽路へ~目指すはねぷた、熱い旅。~

東京発弘前行き旅を共にした乗車券とももうすぐお別れ
2015.7-8 山形/秋田/青森

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●1日目(東京⇒赤倉温泉)
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●2日目(赤倉温泉⇒肘折温泉)
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●3日目(肘折温泉⇒強首温泉)
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●4日目(強首温泉⇒秋田⇒弘前)
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●5日目(大鰐温泉・弘前)
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●6日目(弘前⇒仙台⇒東京)
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