心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。7日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。7日目 ①~

6月下旬梅雨明け直後の石垣島ホテルミヤヒラ美崎館から望む朝日に照らされる石垣の街 旅の宿

窓辺から零れる陽射しに起こされる静かな朝。昨夜のせんべろはどこへやら、今朝もすっきりとした心もちで目覚めます。今日はちょっとばかり雲が多め。もこもことした雲の上にはうろこ雲も広がり、昨日までとは空の表情が違うことを直感します。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島ホテルミヤヒラ6泊目朝食
今日は灼けた肌に優しい感じかな。去年出逢った八重山のパステルの記憶が甦り、そんなことを思いつつ朝食会場へと向かいます。

今朝もやっぱり、お気に入りの八重山の味を。にんじんしりやてびちのだしが染みたおでん、もずくのりにすっかりお気に入りとなったあら汁と、どれも白いご飯を誘う品ばかり。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島朝食後の腹ごなしにサザンゲートブリッジを通り南ぬ浜町まで散歩
案の定しっかりとご飯をおかわりし、〆にブルーシールとサーターアンダギーまで平らげ今日もやっぱり満腹に。ぱんぱんのお腹を落ち着けるため、恒例となった食後の散歩へ。今日はサザンゲートブリッジの少し先まで行ってみます。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島南ぬ浜町緑地公園から望むあおい海
橋を渡ると、南ぬ浜町と呼ばれる地区へ。トラックばかりが通る人工島ですが、橋のたもとには緑豊かな公園が整備されています。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島サザンゲートブリッジを渡った先の人工島南ぬ浜町緑地公園から望む碧い海
言ってしまえば、周囲は殺風景な埋め立て地。ですが海辺へと近寄れば、そんなことすら忘れてしまうこの碧さ。珊瑚礁の織り成すあおの濃淡、遠くには薄っすら横たわるリーフをなぞる白い波。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島港に一番近い南ぬ浜ビーチ
そのすぐ隣には、市街地から一番近いとされる南ぬ浜ビーチ。人工ビーチですが真栄里同様きれいな白砂が敷かれ、2週間後の海開きを静かに待ちわびているかのよう。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島サザンゲートブリッジから安永観光フェリーはてるま2の出港風景を望む
何もない埋め立て地とうつくしい海という非日常の対比を愉しみ、踵を返してホテルへと戻ることに。風に吹かれてサザンゲートブリッジを渡っていると、橋上からはたった今波照間へと向け出港したフェリーはてるま2が。丸っこいかわいい顔してあの航路、凄いときにはやばいらしいんだよな・・・。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島八重山観光フェリーちゅらさん2で竹富島へ
3年前に波照間島へ渡った時のことを懐かしく思い出しつつ、一旦ホテルへ戻り海支度。良き時間になったところで離島ターミナルへと向かい、『八重山観光フェリー』のちゅらさん2へと乗り込みます。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島八重山観光フェリーちゅらさん2はあっという間に竹富港へ
やっぱり竹富港路は穏やかだわ。大きな揺れもなくあっという間の約10分、2日ぶりの竹富島へと上陸。35歳のときに、僕が生まれて初めて知った離島の離島。この島へとやってくると、何故だか嬉しさとともに安堵感というものを覚えるように。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島薄雲の広がる空の下佇む放し飼いの牛たち
昨日は黒島で、そして今日は竹富で牛たちにご挨拶。渡る島ごとに牛と出会い、八重山がいかに畜産が盛んな地域なのかが伝わるよう。いつもは強烈な日射のもと佇む牛たちも、この柔らかな空色になんだかホッとしていそう。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島パステルの空色に揺れる百日紅
やっぱり今日は、去年の前半のような空模様だ。全体的にうっすらと雲がかかり、鮮烈な青さではなく穏やかなパステルに。空の色が違うだけで、その下で揺れる草花たちの表情も変わってくる。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島日差しを浴びて輝く郵便局の丸ポストとひまわりの花
とはいえ、雲の切れ間から時折覗く力強さ。陽射しがぱっと世界を照らせば、それに呼応するかのように花の輝きは一層濃いものに。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島水を湛える仲筋井戸ナージカー
一旦顔を出せば、一気に肌を灼く南国の熱射。汗を垂らしながら港目指して東の集落を進み、小中学校を過ぎると現れる大きな井戸。この仲筋井戸は、かつて島の貴重な水源として使われていたもの。底に溜まる僅かな水に、離島で真水を確保することの苦難に思いを馳せます。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島建て替え中?の貯水タンク
山も川もなく、真水の確保が非常に難しい竹富島。海底を渡り石垣からこの島へと水道がやって来たのは、1976年のこと。半世紀近い風雨にさらされたタンクを建て替えるためか、すぐ隣では大掛かりな工事が実施されています。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島仲筋井戸を右折し保育園の脇を通り水牛のいる草むらへ
海に囲まれた平たい島での暮らしの大変さに触れ、井戸を右折しはじめて行く道へ。右手に草むら、左手の高台には保育所。こんな場所あったんだと新たな景色に触れつつ歩いてゆくと、いつもは車を牽く水牛がひとときの休息を愉しむ姿が。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島道端に咲く艶やかなアマリリス
思いがけずオフの水牛さんに出会い、さらにその先目指して暑い暑いと言いつつ歩く道。それでもバスではなく徒歩でコンドイを目指すのは、道中を彩る竹富のうつくしさに少しでも多く触れていたいから。

道端に可憐に咲く、大輪のアマリリス。日々の暮らしでは「あぁ、きれいだな。」くらいにしか思わないけれど、この島では足を止めて近寄ってみたくなる。

それは旅先という気持ちの余裕からか、それともこの島を包む空気感がそうさせるのか。肌に感じる熱気や湿度、鼻をくすぐる南国の香り。南の島に満ちる世界観に身を委ね、海を目指す前から早くもこころを灼かれるのでした。

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心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。~
6月下旬夏の小浜島大岳から望む壮絶な青さ
2023.6 沖縄
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●1日目(東京⇒那覇⇒石垣島)
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