青に抱かれ見果てぬ夢を。~ブルートレインで北へ 4日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

青に抱かれ見果てぬ夢を。~ブルートレインで北へ 4日目 ①~

秘湯ランプの宿青荷温泉目覚めの朝 旅の宿

障子から漏れる光に促され、爽やかな目覚め。障子を開けると、若い柔らかい緑が溢れんばかりに広がります。昨晩は部屋を優しくもしっかりと照らしてくれていたランプも、朝の光りの中で控えめに灯るのみ。

秘湯ランプの宿青荷温泉朝の健六の湯

清々しい朝風呂の舞台に選んだのは、木の感触が優しい健六の湯。大きく取られた窓には朝の風に揺れる緑が一面に広がり、木々を撫でた風が浴場まで朝の清涼を届けてくれる。そんな中での湯浴みは格別です。

秘湯ランプの宿青荷温泉つり橋を渡り朝の散歩へ

丁度健六の湯の裏手から軽いお散歩コースが延びているので、朝風呂ついでに爽やかな朝の空気を楽しむこととします。

初夏の新緑青荷川

新緑の中流れる青荷川。さらさらと流れる川は、山から爽やかな朝の空気を運びます。ここに立てばその空気を独り占め。早起きした者だけが味わえる贅沢。

秘湯ランプの宿青荷温泉朝風呂と朝散歩

途中にはこんなワタワタな白い花が、朝の光を受けて揺れています。

秘湯ランプの宿青荷温泉新緑のレース越しに眺める朝日

若い緑のレース越しに漏れる朝日。緑一色のこの世界を柔らかく照らし出します。

秘湯ランプの宿青荷温泉朝日にきらめく青荷川

朝日を受けてキラキラと輝きながら流れる青荷川。ずっとこうして立っていたい。朝のこの時間でしか味わえない、この上ない爽やかさ。

秘湯ランプの宿青荷温泉ヒバ造りの内湯

爽快な散歩を楽しみ、帰りがけに内湯に寄ることに。ヒバ造りのこじんまりした浴場ですが、この鄙びた雰囲気もまたいいもの。薄暗いこの浴場では、ランプがいきいきと活躍しています。

秘湯ランプの宿青荷温泉朝食

今朝は早く目覚めたため、これだけ朝の時間を楽しんでやっと朝食の時間。朝風呂に散歩と体を使ったので、お腹はもうペコペコです。

食卓に並ぶのは、魚の甘露煮や蕗の炒め煮、長いもの千切りといった山の宿ならではの品々。奥に見える鍋は卵とじで、貝焼き味噌の陶板バージョン。本当にこの料理は郷土に根付いているのですね。

素朴でしみじみとした美味しいおかずと共に味わう白いご飯。あぁ、日本人で良かった。そう心から思わせる力が、この和朝食にはあります。

秘湯ランプの宿青荷温泉送迎バス

美味しい朝食をお腹一杯食べ、自室へと戻ります。残り僅かとなってしまった、ランプの宿での時間。ごろごろしたり、お風呂へ行ったりと、名残を惜しむようにこの青荷温泉を味わいます。

電気の通っていないランプの宿。そのイメージだけで本当の秘湯を思い描いて行くと、この近代的な造りにあれ?と思うかもしれません。自家発電があるので自販機などもあり、団体さんも観光バスに乗ってやってきます。

この青荷温泉は、いわばランプの宿というテーマパークそのもの。建物の雰囲気から、随所に書かれた津軽弁から、色々な工夫でこの空気感自体を楽しんでもらいたい。そんな宿作りの想いが伝わってくるかのよう。

そして、僕を含めてここを訪れるお客さんはそれを望んで来るのです。この青荷温泉、ランプの宿の濃密な空気感は、まさにここでしか味わえない唯一無二のもの。すっかり虜になってしまいました。

ありがとう、青荷温泉。本当に良い一夜を過ごさせていただきました。また来たいと心から思える宿に出会えた。揺れる車内で再訪を願うのでした。

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青に抱かれ見果てぬ夢を~ブルートレインで北へ~
寝台特急北斗星ワイン片手にロイヤルで過ごす贅沢なひととき
2012.6 青森/北海道
旅行記へ
1日目(東京⇒弘前)
●2日目(弘前⇒嶽温泉)
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●3日目(嶽温泉⇒黒石⇒青荷温泉)
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●4日目(青荷温泉⇒洞爺)
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●5日目(洞爺⇒札幌⇒小金湯温泉)
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●6日目(小金湯温泉⇒札幌⇒東京)
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7日目

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