青に抱かれ見果てぬ夢を。~ブルートレインで北へ 6日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

青に抱かれ見果てぬ夢を。~ブルートレインで北へ 6日目 ①~

札幌小金湯温泉まつの湯露天風呂 旅グルメ

豊平川の谷間に射す明るい朝日に起こされる爽やかな朝。せせらぎの音や鳥の声を聴きながら入る朝風呂はまた格別。もう6月だというのに朝の空気はひんやりとし、火照った体を落ち着かせてくれます。

札幌小金湯温泉まつの湯朝食

朝風呂の後に楽しむ朝食。温泉で食べる朝食も、この旅ではこれが最後。鮭や肉じゃが、ベーコンエッグ、塩辛、とろろ、納豆などなど、定番のおかずがちょっとずつ色々と並びます。

特に僕のお気に入りなのが、鮭の左にちょこんとある山わさび。よくローストビーフに添えられている、ホースラディッシュやレフォールと呼ばれる西洋わさびです。

北海道ではこれが良く食べられており、僕も熱々のご飯に載せてしょう油を垂らして食べるのが大好き。ここの山わさびは余分な味付けはほとんど無く、本当にしょう油を垂らしたあの味そのまま。

瓶詰めでお土産として売っているということなので買って帰ろう!と意気込みましたが、残念なことに要冷蔵。北斗星で一夜を明かすため、泣く泣く諦めました。

じょうてつバス札幌駅行き

有名な定山渓温泉の手前に位置し、現在では日帰り利用がメインとされている小金湯温泉。ガッツリ温泉旅館のイメージで訪れると、ちょっと拍子抜けするかもしれません。僕も最初はそうでした。

ですが、豊平川の谷間に佇むこじんまりとした雰囲気や、ほんのりと香る穏やかな硫黄泉など、札幌からバス1本でこの豊かな自然と温泉を味わえる手軽さは大きな魅力です。札幌滞在の選択肢がひとつ増えました。

この旅最後の一浴を終え、『じょうてつバス』で小金湯温泉を発ちます。北海道での時間も残すはあと半日。出発のそのときまで、北海道・札幌を楽しむこととします。

すすきの交差点ひげのおじさん

駅までは行かず、すすきので途中下車。やはり札幌に来たからには、ひげのおじさんにご挨拶しないわけにはいきません。

あぁ、このネオンが輝き始める頃には僕はすでに車上の人か・・・。なんてちょっと残念に思う気持ちもありますが、また来ればいいじゃん♪と自分をなだめて歩みを進めます。

札幌狸小路HUG

賑やかなすすきのの通りや、昼は静かな裏通りをのんびりと散策し、昼食の時間に。北海道最後のグルメを楽しもうと選んだのは、狸小路に位置する北海道の幸をイートインや産直で楽しめるビル、HUGに入っている『貝鮮炭焼大厚岸』。

ここの飲食フロアはこじんまりとしたテナントがテーブル席を囲み、お店の中で食べてもよし、グループなら中央のテーブルで各々好きなお店で注文しても良しと、自由に楽しめるスタイルです。

札幌狸小路HUG内大厚岸生がき

大厚岸という店名が想像させるとおり、こちらは厚岸名産の牡蠣の専門店。牡蠣好きの僕にとってはまさにパラダイス♪まずは釧路のお酒福司と数品を注文し、ちびちびやりながら首を長~くして待ちます。

まずはやっぱり生牡蠣。見てくださいよ、このふくよかで艶っつやな身を。写真だけでもよだれが出そう・・・。2つで600円、東京ではあり得ない価格です。

このような形で厚岸の牡蠣をきちんと頂くのは今回が初めて。大ぶりというよりも、ぎゅっと凝縮されパッツンパッツンという印象の身を箸でつまめば、サイズから想像する以上に感じる重さ。

期待しながら口へと運ぶと、牡蠣って貝なんだよな、ということを再認識させるしっかりとした歯ごたえ。ギュッと詰まった身を噛めば、一斉に溢れ出す海のエキス。

この牡蠣は今まで食べた牡蠣とは明らかに違う食べ物。三陸や広島など、それぞれ違った美味しさを持つ牡蠣は、この厚岸でも独自な進化を遂げています。冷たい海によりじっくりゆっくり育てられるという環境が、この独特の旨さを創っているのでしょう。

また、海が冷たいことで養殖の管理がしやすく、年間を通して牡蠣を楽しめるというのも、この厚岸の特徴のようです。牡蠣好きにはもうたまらん!!

札幌狸小路HUG内大厚岸炭火焼き牡蠣

続いては焼き牡蠣。炭火で香ばしく焼かれた牡蠣は、生のものよりもぎゅっと旨味が凝縮され、噛めば濃厚な海のエキスが思いっきり口中にあふれ出します。 生牡蠣とはまた違ったおいしさを、思う存分味わいます。

札幌狸小路HUG内大厚岸貝鮮バター焼き三種盛り

つづいては、貝鮮バター焼き三種盛り。牡蠣、ほたて、つぶの3種の貝が、小さい鉄鍋の中で香ばしくバター焼きにされています。

牡蠣はバターのコクと合わさりより濃厚に。ほたては肉厚で、程よく火を通された身はプリプリの弾力が美味。つぶは柔らかい中に適度な歯ごたえがあり、磯の香が心地いい。そして何よりも、貝のエキスが詰まったこのバター風味の汁がたまらない旨さ。

札幌狸小路HUG内大厚岸大ぶりのカキフライ

そして最後は、大好物の一つであるカキフライ。あのプリップリの身の詰まった牡蠣を、粗めのパン粉でカリッと揚げています。しっかりとした衣に守られた牡蠣はたまらないジューシーさ。

今回は単品で注文しましたが、もちろん定食で頼むこともできます。これ、ご飯と一緒に食べたらたまらないんだろうなぁ。

牡蠣と地酒を楽しみほろ酔いで歩く札幌狸小路

おいしい牡蠣三昧と日本酒を楽しみ、ほろ酔い気分で狸小路を歩きます。札幌駅付近よりこちらのほうがお土産屋さんが充実しているので、ここでお土産を仕入れて宅急便で東京へ。ある程度の金額を買うと送料が安くなるのも嬉しいところ。

札幌狸小路アーケードに展示されたまりも

旅の最後にありがちな、お土産の大きな荷物に苦労することもなく、身軽な姿で札幌散策を続けます。狸小路のお店の前には、クリオネやまりもといった北海道を思わせるものが展示されており、それらを見ながらぶらぶらするのもまた一興。

札幌狸小路に出没したヒグマ

中にはこんな立派なひぐまも。森の中でこんなのに出会ったら、なんて考えるとぞっとします。本州のツキノワグマとは比べ物にならない大きさです。

札幌の台所二条市場

続いて札幌の台所、二条市場を散策。魚介から農産物まで、北海道の幸がたくさん並んでいます。ここでだし用の日高昆布の大袋とホワイトアスパラを購入し、自宅用のお土産としました。

初夏の空にそびえる札幌テレビ塔と北海道里程元標

青い空と白い雲へ向かってそびえるテレビ塔と北海道里程元標。テレビ塔はいつも大通公園からしか見たことはなかったので、このアングルで見るのは初めて。

札幌へは何度か来ていますが、実はテレビ塔に登ったことはありませんでした。そこで、今回初めてテレビ塔へ登ってみることに。見たことのない上空からの札幌の街並みに思いを馳せ、テレビ塔へと歩みを進めるのでした。

青に抱かれ見果てぬ夢を~ブルートレインで北へ~
寝台特急北斗星ワイン片手にロイヤルで過ごす贅沢なひととき
2012.6 青森/北海道
旅行記へ
1日目(東京⇒弘前)
●2日目(弘前⇒嶽温泉)
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●3日目(嶽温泉⇒黒石⇒青荷温泉)
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●4日目(青荷温泉⇒洞爺)
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●5日目(洞爺⇒札幌⇒小金湯温泉)
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●6日目(小金湯温泉⇒札幌⇒東京)
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7日目

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