真栄里ビーチからホテルへと戻り、涼しい部屋で小休止。ちょっとばかり昼寝をし日焼け疲れを癒したところで、夕飯を食べに街へと出ることに。今夜はお肉の気分だったので、この旅2回目となる『焼肉バカ一代』へとお邪魔します。
まずは前回メニューを見て気になっていた、石垣牛ローストビーフを注文。
程よくサシの入った石垣牛には焼肉屋さんらしい甘辛いたれが掛けられ、にんにくチップやシーザードレッシングも相まってガツンとした味付け。ですがこのソース類に負けずに牛の旨味を感じさせるのが、石垣牛の凄いところ。堪らずオリオンをあおってしまいます。
続いてはハラミを。脂の甘味としっかりと濃い赤身の旨味、その両方を兼ね備えているのがハラミの良いところ。弾力がありながら柔らかいお肉を頬張れば、ジュワっと中から肉汁と共に旨味が溢れ出してきます。
今日は何となくお酒よりご飯モード。ということで白いご飯を注文し、それにピッタリのシマチョウやレバーを頼みます。絶妙な濃厚さの味噌だれの絡んだ、石垣牛のホルモン。焼けば香ばしさを纏い、熱々のご飯に合わない訳がありません。
続いて頼んだのは、あぐー豚のソーセージ。しっかりと詰まったソーセージは、ぶりっとした食感とともに弾ける肉感が印象的。これはビールにももちろんですが、ご飯がどんどん進んでしまいます。
そして〆にと選んだのは、レバーおかわりと石垣牛のツラミ。ツラミとは頬肉のことで、煮込みなどではよく見るものの焼肉で食べるのはこれが二度目。
以前も美味しかった記憶があるので、ワクワクしつつ焼き上がりをひと口。うわぁ、これ、旨ぇ。頬肉なのでしっかりとした食感はありながら、薄くスライスしてあるので嫌な硬さは全くなし。薄くて大きいお肉をぎゅっと噛みしめれば、じんわり染み出る牛のエキス。もしかしたらこれ、好きな焼肉の部位の中でもトップクラスかも。
お手頃な価格で、石垣牛やあぐー豚を味わわせてくれるバカ一代。これはまた来年も来なければ。そんな満足感に包まれつつホテルへと帰ります。
日没の遅い南の島に、もう間もなく訪れる夜の闇。今日という一日の残り火に浮かぶ、ヤシの木のシルエット。どこに居ても、何をしていても、もう嫌になるというほどの南国感。そんな心に沁みる瞬間に溢れているからこそ、こうして毎年来てしまう。
最初は長いと思われた、7泊8日の滞在。気づけばあっという間、あと2日を残すのみ。そんな残りの二晩を彩るべく、新たなお供としてお気に入りの直火請福を開けることに。
明日はいよいよ、人生初の日本最南端の有人島へ。その昂りに泡盛が進みすぎてしまいそうになるのを必死に抑え、船旅に備えて早めに床に就くのでした。
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