碧の八重山、至極の夏。~2日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

碧の八重山、至極の夏。~2日目 ①~

ベッセルホテル石垣島より眺める朝の空の色 旅の宿

昨年同様、石垣島ではなぜかいつもより早い目覚め。時刻はまだ5時台にもかかわらず、眠気や頭のぼんやり感など全くない、すっきりとした爽やかな朝を迎えます。

石垣港埠頭から眺める朝の海と山と空
朝食まではまだまだ余裕のある時間。ホテルは埠頭に位置しているため、まだ誰もいない静かな港湾内をのんびりとお散歩。

石垣島では欠かせない習慣となった、朝の散歩。まだこの時間はそれほど暑くなく、陽射しも穏やか。爽やかな海風を浴びながら港湾の風景を眺め、埠頭の突端へ。

するとそこに広がるのは、やっぱり碧い、碧すぎる海。それまでの工業地帯然とした風景から一変、絵の具を流したかのような青さに、やはりここが沖縄八重山であることにハッと気付かされます。

ベッセルホテル石垣島沖縄色豊かな無料朝食バイキング
穏やかな石垣港の朝の空気を全身に浴びたところで、お待ちかねの朝食の時間に。こちらのホテルは朝食無料を謳っていたので、どうせ(失礼!)ビジネスホテルのありきたりな朝食なんだろう、とたかをくくっていました。

ですが会場へ行ってみると、思いがけず八重山色豊かなラインナップ。僕の愛するもずくのりに島豆腐、麩ちゃんぷるーなどの美味しいおかずたち。ご飯は白米だけではなく郷土料理のジューシーまで用意され、さらに八重山そばまであるという充実の内容。

いくら内容が八重山っぽくても、やはり肝心なのは味のほう。どれどれ?と食べてみると、どれもきちんと美味しい。ジューシーやそばをおかわりし、デザートに程よい甘さの餡サーターアンダギーまで食べてもうお腹一杯。大満足な朝食となりました。

夏の日差しを浴びて羽ばたくぱいーぐる
夕方に到着して、飲んで寝るだけだから。当初はそう思って選んだベッセルホテル石垣島ですが、繁華街への近さや朝食の美味しさに、すっかりお気に入り。

ホテルを出ると、すでに強くなりつつある陽射しの洗礼が。あぁ、今年も来たぞ!肌を灼くその熱さに、僕の夏の幕が明けてゆくのをじりじりと感じます。

腕に首に足にと石垣の夏を感じつつ歩いていると、そこには石垣島のマスコット、ぱいーぐるが陽射しを浴びて羽ばたいています。

夏の石垣島吸い込まれるような青空と湧きあがる白い雲
暑い暑いと楽しく歩く、離島ターミナルへの道。ふと空を見上げれば、吸い込まれそうな青さの広がる空に、湧き立つ白い雲。

海の青さは空の青さを映すから。八重山の海が明るい碧さなのは、空が抜けるように澄んだ青さだからなのか。本州で見る青空の色合いや距離感の違いに、やはりここが唯一無二の場所であることを感じます。

安栄観光うみかじ2で西表島大原港へ
離島ターミナルでゴールデン具志堅さんを撮ろうと思ったら長蛇の列。諦めてチケットを買い、『安栄観光』の高速船に乗船。

今回は『八重山観光フェリー』のカウンターでお得なチケットを購入。往復の乗船券に西表島内のバスのフリーきっぷ、由布島の水牛車料金込みでひとり5000円。WEB予約を利用すれば4500円と、さらにお安くなります。ちなみに八重山観光フェリーと安栄観光の乗船券は共通利用が可能なため、どちらの船に乗っても大丈夫。

安栄観光西表島行き高速船から眺める竹富島
満員の船は、エンジンを高らかにふかして石垣港を出港。豪快に速度を上げ、碧い海を疾走する高速船。しばらくすると、窓の外には平たい竹富島の姿が。去年の感動が昨日のことのように思い出されます。

八重山の珊瑚礁の合間を縫って疾走する高速船
八重山諸島一帯に広がる珊瑚礁。よくもこんなところを船が通るもんだ。そう思うほどの浅い海が、窓一面に広がります。

沖縄の陽射しに輝く航跡
一年ぶりに味わうコーラルブルー。この世のものとは思えないその美しさを味わっているうちにそろそろ到着の時間。

せっかくなので後部のデッキへと出てみれば、強烈な日差しを浴びてきらめく航跡。船の旅には非日常の良さがある。僕は航跡を眺める度にそう思うのですが、きっと島で生まれ育った子供たちはこれが日常で、電車なんかに非日常を感じるのでしょう。

安栄観光高速船まもなく西表島大原港に到着
海風と陽射しを体で受け止め、五感で感じる僕の夏。この特別な船旅を満喫していると、船はついに減速を始めます。

いよいよ初の西表島。まだ見ぬ光景に胸を膨らませ、接岸を今か今かと待ちわびるのでした。

碧の八重山、至極の夏。
由布島へ向かう水牛車と青い空
2017.7 沖縄
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●1日目(東京⇒石垣島)
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●2日目(西表島・由布島)
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●3日目(石垣島滞在)
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●4日目(フサキ・舟蔵の里)
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●5日目(竹富島⇒東京)
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