熱帯特有の密林を肌で感じた70分。マングローブクルーズを終え、バスの時間までのんびりと港近くを散策します。抜けるような爽快な青空に、コンクリートの低い家並み。この独特な雰囲気がまた、南国気分を盛り上げます。
強い陽射しに灼かれつつ気持ちよく歩いていると、郵便局の入口にシーサーならぬイリオモテヤマネコの置物を発見。その躍動感あふれる姿に、うちにも置きたい!と思ってしまいます。
再び港へと戻り、ターミナルやショップじゅごんでバスを待ちます。これから行く由布島までは、観光シーズンには臨時便もあり約1時間に1本程度。船との兼ね合いもあるので、事前に『HP』での確認をお勧めします。
西表島は山の島。バスはアップダウンを繰り返し、その車窓は目まぐるしく変化。高台からは、豊かな緑の先に広がる青い海と空が。免許はありませんが、バイクで走ったら気持ちいいんだろうなぁ。
山を走っていたと思ったら、今度は海沿いへ。マングローブが海に浸かっている姿も見られます。先ほどは汽水域の川で見たマングローブですが、こうして海中に生える姿を見ると、その生命力の強さを今一度感じます。
大原港から車窓を楽しむこと25分、由布島水牛車バス停に到着。竹富島と並び水牛車といえば!のあの場所です。
のりば前にはどこまでも広がる遠浅の海。干潮の今は、ヒルギとともにマングローブ林を形成するマヤプシキの棒のような根が突き出す姿がよく見てとれます。
海の青さは空の青さ。それを証明するかのように、水深は殆どないにもかかわらず、青さを湛えて広がる海。その青さを浴びながら、マングローブのこどもが頑張って成長しようとしています。
海中に並ぶ電柱と、海をのんびり渡る水牛たち。この特徴的、印象的風景こそが、由布島の魅力。幾度となく写真や映像で見てきましたが、この詩情的な世界はここで味わってこそ。嘘ではなく、息を呑みます。
初めての西表。遠くから近付く三線や水牛のたてる水音。この瞬間を味わえただけでも、もう充分。そう思えるほどの異世界に、時間が経つのも忘れて吸い込まれるのでした。
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