プールで降り注ぐ陽射しを存分に楽しんだところでお昼の時間に。今回はホテルから歩いて15分程に位置する『舟蔵の里』にお邪魔してみることに。
3000坪以上もの広い敷地に、移築された古民家が点在する舟蔵の里。一歩中へと入れば古きよき琉球の風を感じ、ご飯を食べる前からその空気感に大満足。
食事をいただく建物も大きな古民家で、店内の風情も満点。深い森に覆われたその静けさは、ここが市街地のすぐ近くであることが嘘のよう。
心の底から落ち着ける店内で待つことしばし、お待ちかねの八重山すばが運ばれてきます。また八重山そばかよ、うん、そうだよ。
こちらの麺は手打ちのものだそうで、プリッとした歯触りの中にも小麦感を感じる独特の食感。そしてなによりこのだしが美味しく、その優しい味わいは延々と飲み続けていられそうなほど。
八重山そばは奥が深い。お昼はこればかり食べていますが、それぞれ味わいが違い全く飽きることはありません。これが東京でも食べられたらなぁ。いや、でも八重山の空気に包まれつつ食べるから一層美味しいんだ。そう自分に言い聞かせ、再び八重山へ行ける日を夢見ます。
雰囲気だけでなく味も大満足だった舟蔵の里。夜の営業もしているようですが、店員さんの話によれば予約しないと入れないそう。ということで、お会計時にちゃっかり翌日の予約をしてきてしまいました。
いやはや、これはいいところに出会った。古民家とそばの余韻にひたりつつ、午後の極上のだらたら感を味わうひととき。そうそう、これこれ。この景色とこの空気さえあれば、欲張ってあれこれしなくても充分。やっぱり南国、最高だなぁ。
日が少しだけ西に傾き始めた頃、16時台の『東運輸』川平リゾート線のバスターミナル行きに乗車し市街地へと向かいます。
市街地で色々用を足して良き時間になったところで夕食を。今回はふらふらと歩いていて気になった『島人居酒屋8番地』に入ってみることに。
まずは島豆腐の冷奴を相棒に、冷たいオリオンビールで乾いた喉を潤します。島豆腐って、なんでこんなに美味しいんだろうか。普通の木綿の冷奴と見た目は似ていますが、豆の凝縮感が全く別物。それでいてモサモサしないのだから不思議。
続いてはお刺身の盛り合わせを。海に囲まれた石垣島、ここへ来たらやっぱり食べたい一品です。まぐろにかつお、白身とどれも美味しく、泡盛がどんどんと進んでしまいます。
その中でも特にお気に入りだったのが、島だこと夜光貝。島だこは真だこよりもかなり足が細く、小さめに切られたその姿に、え?これひと粒で味するの?と思うような見た目。
ところが口へと入れて噛んでみれば、程よい弾力の後に訪れる海の旨味の洪水。なにこれ、なんでこんなに味濃いの?今度は第一印象とは真逆の驚きに包まれます。
夜光貝は、いわば巨大なさざえのようなもの。生で食べることもあるようですが、こちらでは蒸したものが出されました。これがまた独特の食感と風味。
磯の風味はしっかりとしますが、さざえほどクセが無い。そして蒸された貝は心地良い歯ごたえはありつつ、もっちりとした柔らかさ。生の夜光貝は食べたことはありませんが、この食べ方、ものすごく好き。
冷奴にお刺身と冷たいものばかりだったので、今度は熱々のものをと思い二種のフライを注文。ポークフライは揚げられてホクホクになったスパムが美味しく、カマンベールチーズフライは言わずもがなの鉄板の旨さ。
偶然入ったお店が当たりだった。旅先で一番嬉しいことのひとつ。まだ新しいお店のようですが、味もボリュームも満足、そしてお値段も手頃というのが嬉しいところ。おかげでたっぷり泡盛を飲んでしまいました。
今回利用したANAの旅行プランの特典として、色々なものやサービスと引き換えできるクーポンが付いてきました。そのチケットを使い、老舗のマーミヤかまぼこでマンタ揚げ6個入りをもらってきました。
ぶりんぶりんとしたすり身にはひじきやにんじんが練り込まれ、マンタの形とグリンピースの目がキュート。老舗だけあり味ももちろん美味しく、買えば600円相当のものをもらえるなんてとってもお得。
マンタ揚げ片手に泡盛を味わい、ふと気が向いたところでベランダへ。するとそこには、満天の星空に浮かぶ月が。
久々にこんなに明るい月と星を見た。泡盛の酔いを感じつつ見上げる夜空は、この瞬間がいつまでも続けばと願わざるを得ないほど、美しく光り輝くのでした。
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