夏風の奥羽路へ ~目指すはねぷた、熱い旅。1日目 ②~

赤倉温泉駅

分水嶺である堺田駅を過ぎて次の駅、今宵の宿の最寄である赤倉温泉駅に到着。山形の午後の陽射しと暑さがじりじりと皮膚を焼き付ける感覚に、今一度夏を強く実感します。

夏の午後山形の田んぼと黒い山並み

事前にお願いすれば宿の送迎を利用できるのですが、今日はもうチェックインしてお風呂に入るだけ。急ぐ旅でもないので、折角だからと夏の田園風景の中をのんびり歩いて向かうことに。

真夏の山形じりじりと太陽に焼かれる心地良さ

途中、道路に設置されていた温度計が31℃を示しているのを発見。東京で31℃と言っても今では何とも思いませんが、ここのこの感じは全く違った暑さ。

東京よりも空気が澄んでいるからでしょうか、とにかく陽射しにじりじりと焼かれるよう。それでいて、東京のコンクリートが熱せられた不快な暑さではない、カラッとした暑さ。言うなれば、清々しい暑さとでも表現すればいいでしょうか。

夏の赤倉温泉小国川の清流沿いに建つ湯守の宿三之亟

駅から歩くこと約30分、爽やかなせせらぎ沿いに並ぶ温泉街が見えてきます。ここが今夜泊まる赤倉温泉。そして一番手前の渋い建物、こここそが、僕が目指してやってきた宿。もうすぐあのお風呂との対面です。

赤倉温泉湯守の宿三之亟

川を渡り、今宵の宿『湯守の宿三之亟』に到着。古い農家のお屋敷のような、立派な玄関がお出迎え。

湯守の宿三之亟川沿いの角部屋

汗だくでチェックインを済ませ、お部屋へと案内されます。川に面した角部屋は、写真では伝わりにくいですが、照明が要らないほど夏の明るさが射し込みます。

赤倉温泉湯守の宿三之亟江戸時代に手作業で掘られた野趣あふれる自噴泉掛け流し混浴岩風呂

そして待ちに待った、このお風呂との対面。どうですか、この野趣あふれる、ザ・岩風呂。

このお風呂は、江戸時代に手作業で掘られたものだそうで、湯船の底に広がる独特の紋様が印象的。一番深い部分は隣を流れる川の水面よりも深い部分にあるそうで、その水圧により、源泉が足元から湧出しています。つまり、生まれたての源泉がそのまま掛け流し。

そんな贅沢なお湯を、この独特な空間の中で味わう瞬間。テレビでこの宿を知って以来、ずっとしたかったことが、今叶います。弱アルカリ性のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉は無色透明。入ってみるとしっとりと肌に馴染むような浴感で、とても優しい感触。

大きな浴槽は、深さも温度も違うので、好みの場所を探りつつ出たり入ったりを楽しめます。奥にも小さな浴槽があり、更に階段を上った先には小さな浴槽と打たせ湯も。何だかジャングルを探検しているような楽しさが、このお風呂にはあります。

赤倉温泉湯守の宿三之亟湯上がりに極上の冷たいビール

肌触りが良いと言っても、さすがは温泉。とてもよく温まるので、湯あたりする前に部屋へと戻ります。そして川音と盛りの緑に乾杯。火照った体の中心を冷たさが落ちてゆく感覚が堪りません。

赤倉温泉を流れる清流小国川と釣り人

窓を開ければ、溢れ出す熱気と蝉の声。遠くには釣りをしているおじさんの姿が見えます。

そうこの川は、小国川。一年前訪れた瀬見温泉は、この川の下流に位置します。こうしてまた山形に来ることができた。その喜びを助長するかのように鳴く蝉に、一気に夏休みモードへと突入するのでした。

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夏風の奥羽路へ~目指すはねぷた、熱い旅。~

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