春の岩手で初湯治 ~憧れの休日、真の贅沢。1日目~

旧新宿バスターミナル停車中のJRバス東北仙台・新宿号

春。担当によって違いはありますが、駅員さんにとって一年のうちでも忙しい季節。ダイヤ改正の準備から新年度の通学定期の発売対応まで、3月から4月まではあっという間に過ぎてしまいます。

そんな慌しかった東京での春、年度またぎも一段落したある日。ひょんなことからお休みをいただけることに。

こうなったら居ても立ってもいられないのが僕の性。でも、いつもと違い色々と計画を練る余裕が無かったので、こうなったらいつの日にかと憧れていた「あれ」をやってしまえ!!ということで迷わず決行。

今回も、『JRバス東北』の「仙台・新宿号」に乗車し、一路東北を目指します。このバスは去年の6月にもお世話になったありがたい足。平日なら3000円、土休日でも4000円で快適に仙台まで運んでくれます。

高速バス車窓から東京スカイツリーにさようなら

昨年と同様、夜行バス用の3列シート車を使用した便を選び、快適なバス旅行。

新宿を出て、池袋、王子と過ぎて首都高へ。桜の時期を過ぎ、柔らかい緑を纏った荒川河川敷を渡ります。遠くには高く聳える634m。スカイツリーに別れを告げ、しばしの東京脱出に心は歓喜の想いで溢れるのでした。

夜の仙台駅に到着

東北道は未だ震災からの本復旧工事中でしたが、徐行箇所や渋滞も無く、定刻通り無事に仙台に到着。新宿から5時間半の道のりも、スペースに余裕のある3列シートならなんのその。

早速ホテルにチェックインし、夜の仙台の街へ繰り出します。いつもと同じ姿で迎えてくれる仙台駅。この駅舎を見ると、条件反射的に「仙台に着いた感」が湧いてきます。

仙台牛たんべこ政宗名掛丁店

せっかくの何度目かの仙台。違う店を選べばいいものを、やっぱりとろ牛たん恋しさに『べこ政宗』に足が向いてしまうのでした。

事前にHPを見たところ、なんと中央二丁目店は閉店とのこと。現在べこ政宗は、名掛丁アーケードにあるこちらのお店のみとなっています。

お店に入りメニューを見て呆然。HPでの様子で覚悟はしていましたが、あの絶品だったとろ牛たん刺しが姿を消していました。あのユッケ事件のせいで、ユッケが、レバ刺しが、そしてとろ牛たん刺しが・・・。僕から好物たちを奪ったあの店を、僕は絶対に許さない。

と腹を立てても仕方が無いので、とろ牛たん焼きの塩と味噌のハーフを注文。それを待つ間、ビールと共に、健在であったとろ牛たんのお寿司をつまむことに。でも、こちらも若干の変化が。

以前とは違い表面を炙られたことで、若干の牛たん特有の硬さが。表面だけといっても、その他の部分がとろける口溶けなため、どうしても気になってしまいます。

ただ、それも以前の旨さを知ってしまっているからこそ。世の流れにがっかりはするものの、今でも十分に美味しいことには変わりありません。

そして待ちに待った牛たんとのご対面。去年の9月以来ですが、やはりあの旨さは健在でした。

さくっと噛み切れるほど良い食感と染み出す肉汁。塩竈の塩はシンプルに牛たんの旨さを引き立て、仙台味噌は香りと若干の甘味で華を添える。きっと、また次に仙台に来るときも、ここに寄ってしまうんだろうなぁ。

うまい鮨勘名掛丁支店

翌日以降に待ち構えるは、本当に鄙びた生活。ということで、今回は牛たんとお寿司をはしごすることを最初から決めていました。

ということで、『うまい鮨勘名掛丁支店』にまたまたお邪魔。自分でもワンパターンだと思いつつ、やはり気軽に入れる雰囲気、1貫から注文できる手軽さ、地酒の豊富さと、そして肝心のお寿司の美味しさに惹かれ店内へ。

ここで地酒を数種類と、つぶや北寄、そい、かれいなど好みのにぎりをぽんぽん注文。2件目でしたが、自分でも驚くほど食べて飲んで。お会計のときにちょっと覚悟をして待つと、3千いくらの表示が。えっ?と嬉しい誤算に、より一層仙台を好きになってしまうのでした。

仙台には美味しいお寿司屋さんがたくさんあるらしい。色々巡っては見たいものの、このちょっとずつ色々つまめる誘惑に、次回もきっと負けてしまうのでしょう。

酔って歩く仙台の街並み

去年のときとは違い、がっつり酔って歩く夜の仙台。輝く街の光を眩しく眺めつつ歩けば、自宅から遠い場所であるにもかかわらず、他人の街という気がしない。

夜の仙台駅前

仙台駅を見たときの、「仙台に来れた!」という喜びとは裏腹に、しばらく歩けばすぐに馴染める。やっぱり、僕は仙台に住んでみたい・・・。

光り輝く仙台駅の美しいステンドグラス

初めてこの街に立ったときに、そして去年再び立ったときに感じたその気持ちを再確認し、いつかは住める日が来るのだろうかと、輝くステンドグラスを見つめながら妄想は膨らみ続けるのでした。

仙台の夜に超辛口純米酒鳳陽と笹かまぼこ鐘崎大漁旗

今日はすでにいい気分。珍しく小瓶の地酒とおつまみを手に、ホテルへと帰ります。

今回仙台の夜のお供に選んだのは、内ヶ崎酒造店の超辛口純米酒鳳陽。おすしと共に地酒を3合ほど楽しんだ後でも、飲み飽きないすっきりした辛口のお酒。でも嫌な辛さでは無く、旨味もしっかり感じられる僕好みのお酒。

そんなお酒に合わせるのは、今回も鐘崎の大漁旗。宮城地酒に笹かま。仙台の夜のゴールデンコンビです。

明日からは、一生のうちに一度は・・・、と憧れていた生活が待っています。せっかくの旅行なら色々な所へ行ってみたい。そんな僕にとって憧れつつも縁遠い存在であった、湯治。

そんな湯治を体験できる機会がこれほどまでに早く訪れるとは思ってもみなかったので、もう頭も心も湯治のことでいっぱい。宮城のうまい酒を片手に、明日からの楽園生活を夢見るのでした。

春の岩手で初湯治~憧れの休日、真の贅沢。~
大沢温泉初湯治渋い部屋で晩酌を
2012.4 宮城/岩手
旅行記へ