いよいよこの旅も最終日。雨に濡れた京の風情を楽しみます。
宿の近くには戸建てが並んでいました。新築された民家も外観に気を遣っています。このようにしているからこそ、京都の街並みの美しさが保たれています。
まずはすぐ近くの八坂神社へ。四条通の突き当たりに位置する有名な神社です。
朱塗りの立派な本殿。大通りの喧騒も忘れ、ここには荘厳な雰囲気が漂っています。朝の凛とした空気が心地いい。
八坂神社の境内を抜けて、隣接する円山公園へ。この枝垂桜の老木は夜桜中継に度々登場する銘木ですが、残念ながらまだ咲いていませんでした。満開ならさぞ美しいことでしょう。
振り返ると池が。池の周りにも枝垂桜が植わっています。ここに来る手前の広場には、たくさんの出店や提灯の飾り付けがされていたので、満開シーズンの夜には大変な賑わいになりそう。
まだほとんどの桜が咲いていない中、この桜は僕の眼を楽しませてくれました。ソメイヨシノを見て育った僕ですが、京都の枝垂桜の色の濃さに驚き。控えめな薄ピンクのソメイヨシノもいいですが、短い盛りを精一杯咲き誇るような枝垂れの華やかさに、思わず言葉を失います。
桜の名所円山公園の後は、お隣の知恩院へ。八坂神社、知恩院、円山公園はそれぞれ隣接しているので、歩きで回るのにとても便利。
立派な三門をくぐるとこれまた立派な本堂。ちょうど朝のお勤めの時間らしく、中からはお経が聞こえてきました。境内に漂う空気と相まって、背筋がぴんと伸びます。
知恩院から再び四条通に戻り、河原町を目指します。途中雨に濡れる祇園の路地を抜けて行きます。
昨日より確実に満開に近付いていっています。こうして数日後には京都が桜に包まれるのでしょう。
雨に濡れた祇園の街と桜たち。昨日の晴天とはまた違う風情があり、2つの表情を見ることができ幸運でした。
鴨川を渡り河原町へ。今は雨は止んでいるのでなんとか帰りまで持ってもらいたい、どんよりした空にそう願うのでした。
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