旅館に別れを告げ、伯方島をちょっと回ってから橋へと向かうことに。朝の港の風景です。すがすがしい朝日を体全体に浴びながら走ります。
伯方島は古くは製塩の島、現在は造船で栄えています。こんなに大きな船を建造中でした。
ここは昔の塩田跡。今は車えびの養殖に利用されています。
伯方島北東部には製塩工場が2社並んでいます。原材料となる海外から運ばれてきた塩が積まれていました。これを地下水に溶かし、昔ながらの製法で再び塩へと加工するそうです。
伯方島といったら「♪はっかったっの塩っ!」。こちらが伯方の塩の工場です。全国区のメーカーですが、意外とこじんまりとしています。あの塩はこんなのんびりした環境で作られていたんですね。
昨日通った道を引き返す形で橋へと向かいます。途中旅館のご主人が教えてくれたスポットの「船折瀬戸」と「鶏小島」へと立ち寄りました。
船折瀬戸は船が折れるほどの急流だそうですが、残念ながら丁度潮が止まってしまう時間で、急流を目の当たりにすることはできませんでした。
その先に鶏小島があります。奥に見えるのはこれから渡る伯方・大島大橋です。
海岸にあるキャンプ場へ降りると、ご覧のような美しい風景が広がっています。まるで箱庭のよう。美しい自然に人工物である橋がきれいに溶け込んでいます。
ある目的のため、橋への登り口を行きすぎ、道の駅『マリンオアシスはかた』に立ち寄りました。ここでみんなへのお土産である塩を買い、宅急便で送りました。
道の駅付近にはこんなきれいなビーチが整備されています。
今回の旅行でずっと思っていたんですが、瀬戸内海って、青じゃなくて「エメラルドグリーン」なんです!その色と浮かぶ小島があいまって、ジオラマのような景色になるんです。本当に不思議で美しい所。
そしてこの透明度。夏に泳いだらさぞ気持ちいいだろうなぁ。いつまでも、いつまでもこの場所に居たくなってしまいます。
道の駅に来た目的のひとつはお土産購入、もうひとつはこの「伯方の塩ソフト」。写真ではうまく表現できてませんが、瀬戸内海のような淡いエメラルドグリーンをしています。
味はというと、塩分は感じられませんが、すごい濃厚さ。多分塩の力が甘さや風味を強調しているのでしょう。伯方・大島大橋ときれいな海岸を眺めながらいただきました。
普通の橋である「伯方大橋」と、吊橋の「大島大橋」が連なり大島へと向かっています。
橋の上からは先ほどのきれいなビーチが一望できます。美味しい食べ物と美しい風景で思い出に残る伯方島ともお別れです。
この先の大島ではルート取りを誤ってしまい、海岸線を進んだために大変なアップダウンに苦しめられました。
島の南東側は砂浜ではなく断崖の岩場になっています。おとなしく指定のサイクリングコースを行った方がいいかもしれません。
今までは小島の浮かぶ風景でしたが、ご覧のような大海原が広がるところに出ました。道のりが辛い分、爽快感は倍増します。
そしてたどり着いた、しまなみ海道最後にして最大の橋、「来島海峡大橋」。世界初の3連吊橋です。あまりにも長く、先の方は霞んでしまっています。
しまなみ海道のサイクリングコースは、橋以外は一般道や専用コースを通ります。ですから橋へのアプローチには長~いスロープが設けられています。
この来島海峡大橋へのアプローチは一番長く、じっくりゆっくり登っていかなければなりません。長い登りを制覇するとこの眺め。巨大な吊橋が迎えてくれます。
これを渡りきってしまうとしまなみ海道も終わり。そう思うと名残惜しくなってしまい、ゆっくりめに、噛み締めるように走りました。もうすぐ四国本島です。いい思い出をたくさんくれたしまなみ海道に感謝。
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