善通寺駅東側の県道を北上したすぐのところに、「岸井うどん」(閉店)というビニールハウスのうどん屋さんがあります。ここは会社の先輩が四国のお遍路さんをした際に見つけた所。琴平に行く僕に教えてくれました。
このお店はセルフうどん店で、注文をしててんぷらなどは自分で取っていきます。生まれて初めての本場の讃岐うどんはかけと決めていたので迷わずかけを注文。
かな~り薄い色をしたつゆに手打ちらしい太さの不揃いな麺。食べてみるともちもちしていて、だしもしっかり効いています。本場のうどんはうまいッ!やっと讃岐の国に来たという実感が湧いていきます。
お腹が一杯になったところで、ずっと行ってみたかったこんぴらさんへ。本宮まで785段(?)の石段が続きます。
自転車に本格的に乗る前に、すでに足にキちゃいます。でも石段の両側には数々のお土産やさんが並び、眺めながらゆっくり行けば意外と辛くありません。
だいぶ登ったかな~と思ったところに門が。実はここからが境内です。名物の籠やさんに乗せてきてもらえるのもここまで。ここからは自分の足でいかなければご利益はないよってことですね!
ちょうちんには立派な「まるきんマーク」(?)が描かれています。こんぴらさんの紋です。いたるところで目にすることができます。
途中にはこんな立派なお馬さんの銅像も。ここにもまるきんマークが。周りのさまざまなものをゆっくり見ながら登ればあっという間です。
そしていよいよその姿を現したこんぴらさん本宮。あとちょっとで到着です。もうひと踏ん張り!
自分の足で登ってきたからこその喜び。立派なお社が余計に美しく荘厳に見えます。古くから人々の信仰を集めてきた歴史を感じることができます。
この場所から雄大な讃岐の平野を見渡すことができます。遠くには海も眺められます。
中央にある三角山は讃岐富士。平野の中にぽこんとあるので、とってもよく目立っています。ここにたって景色を眺めると、本当に爽快な気分になります。
行きは良いよい、帰りは怖い。階段は上りより下りのほうが筋肉を使います。ふくらはぎがプルプル。こんなんで自転車漕げるのかなぁ(汗)
それでも行きには見ることができなかった琴平の街並みを楽しみながら進みます。
無事に下山し、いよいよサイクリングスタート!歴史ある情緒豊かな琴平駅舎で記念写真を撮り、快調なスタートをきりました。
高松港へは下り基調の道のり。石段で堪えた足にも全く疲れを感じず進みます。西日に輝く田んぼや池の中を進んでいくと、先ほどこんぴらさんから眺めた讃岐富士が。
こんな風景を見つけられるのも、ちょうどいいスピードの自転車旅ならでは。これからの発見に期待し、さらに漕ぐ足に力が入ります。
せっかく讃岐うどんの本場まで来たのだからうどんをもう一回食べよう、ということで道すがら見つけた『香川屋本店』へと立ち寄りました。
先ほどはあったかいかけを食べたので、今度は冷たいぶっかけをいただくことに。これが食べてみてびっくり!こんなうどん食べたことがありません。
いわば「グルテン・オブ・グルテン」というような、つるつるしこしこモチモチ!強烈なコシがあるのに粉っぽさは全くありません。まさに絶品。
ここも手打ちで、目の前で打って、切って、茹でてを繰り返していました。香川県民はこんなおいしいうどんを毎日食べられて羨ましいな~。
うどんにこんぴらさんと、香川を楽しんだあとは、いよいよお別れの時間。高松駅近くにある玉藻公園(高松城址)向かいにある桟橋から、岡山県宇野港へとフェリーで向かいます。
高松~宇野間は2社のフェリーが競うように並んで走っています。両社を合わせれば15分~30分ヘッドで24時間運航されています。今回僕が乗船したのは『四国フェリー』。ソファーの並ぶ室内と、ベンチのあるデッキがあります。
自転車旅行でぜひ活用したいのがフェリー。自転車をバラして袋に入れることなく、そのまま車両甲板に乗せることができます。航送料も安い。航行中はしっかりロープと車止めで固定してくれます。
いよいよ出航。高松さようなら!香川県さようなら!どうしても出航の瞬間は寂しくなってしまいます。香川県にまた来ることを胸に決め、一路本州岡山へと向かいます。
宇野までは1時間程。船上からは幾多の小島と、瀬戸内海に映る美しい西日を眺められました。こうやって船に乗ると、次から次へと現れる島の多さにびっくり。瀬戸内海の島の密度が非常に高いことを体感できます。
宇野港が見えてきました。まもなく本州再上陸です。
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