今日はこの旅で最長距離を走破したので、お腹はもうぺこぺこ!待ちに待った夕食の時間です。
手前は「烏賊ぬた和え」。烏賊を味噌であえたもので、さっぱりとし前菜にはうってつけです。
奥は「芋豚難波鍋」。いも豚の2種のスライスときのこ、豆腐、野菜を薄味のダシで煮ていただきます。丁度いい塩分で、つゆまでおいしい一品。
左は「太刀魚一夜干し」。軽く干して旨みの凝縮した太刀魚を、軽くさっと香ばしくあぶっています。これは淡白ながらしっかりとした旨みを感じ、日本酒の進むひと品。
そして右はお造り。鯛、マグロ、カンパチでした。やっぱり瀬戸内は鯛がおいしい。ここのお刺身もプリップリでした。
手前に写っているのはもちろん愛媛の地酒。銘柄は失念してしまいましたが、かんぽの宿には何種類かの愛媛地酒が用意されており、注文するとちゃんと目の前で枡にこぼれるよう一升瓶から注いでくれます。のんべぇにはたまらん!銘柄を変えて3杯ほどいただきました。
こちらは「里芋白扇揚霙あん掛け」。これも上品な味付けの炊き合わせで、素材の味がそれぞれ生きていながら、薄味のあんでまとめられていました。こういうシンプルな料理を食べておいしい、ということはここの料理長さんはきっと腕がいいのでしょう。
そして大好きな茶碗蒸し。これまた僕の好みどんぴしゃのかたさ加減。硬すぎずゆるすぎず、崩して食べるのが大好きです。
このほかにご飯、お吸い物、お漬物で〆て、最後にデザートのシャーベットまできれいに頂きました。量も味も申し分ない、大満足の夕食。
忘れちゃいけないのは、これで和室1部屋貸しきって8500円ですよ!市街地の民間ならば軽く万は超えます。いい穴場を見つけました!次に道後に来るときも、きっとここだなぁ。
この宿には一般宿泊棟と「長期棟」なるものからなっていて、この螺旋廊下で行き来することができます。
ここには四国八十八箇所の画が飾られており、あたたかみのある照明も手伝ってとってもいい雰囲気。お風呂や食堂への行き来に何度も通ってしまいました。内装も凝っていておしゃれな宿です。(なんだか回し者かってぐらいべた褒めだぁ・・・)
満腹でさらにほろ酔い気分になったところで、腹ごなし&酔い覚ましに夜の道後温泉へと向かいました。行きは歩いていったのでなんと45分も掛かってしまいました。もちろん帰りはタクシー。
旧道後温泉駅をイメージしたといわれる道後温泉駅舎がライトアップされ、ムード満点。せっかく温泉街に来たら、夜の散歩も楽しみたいものです。
駅前の広場には有名なからくり時計と、その横には道後温泉本館の湯口を模した石造りの足湯が設置されています。こちらも落ち着いた照明が施され、道後の夜を演出します。
慣れない浴衣と雪駄で45分も歩いた僕は、すっかり酔いも冷めてしまい喉も渇いたので、近くのコンビニで水割り缶を手に入れ足湯を楽しみました。
飲み会帰りのサラリーマンや散歩帰りのおばぁちゃん等、地元の人も意外に利用しているこの足湯。そこに混じって浴衣姿の観光客もちゃぽちゃぽ浸かります。
浴感はかんぽの宿の奥道後温泉より、ほんの少しだけ薄め、といった印象。無色透明のさらりとした湯です。夜風が肌をなでてゆくのが気持ちいい。
道後温泉といったらこれ、道後温泉本館です。昼の顔もいいですが、夜もこれまた艶っぽい、いい表情を見せてくれます。均整の取れた木造建築から、部屋の明かりと楽しそうな話し声が漏れてきます。
正面もきれいですが、横からの眺めもとても美しい。室内の天井で回るファンがレトロな雰囲気を醸し出しています。屋根に赤く光る鶏もいいアクセントに。僕はこの年代の木造建築が大好きです。大工さんの繊細な仕事に溜息が出ます。
夜の道後を満喫したところで、タクシーで宿へと戻りました。再度入浴し、湯上りにビールを飲んで日本酒を楽しもう、と思ったらいつの間にかビールを3分の1残して寝てしまっていました。
今回の旅行は、いつも通り部屋で飲むための日本酒を用意していたのですが、行程中1回も飲むことはありませんでした。
昼間の疲れにより、日本酒へたどり着く前に夢の中。自転車旅行は夜の飲み過ぎも防止してくれる、本当に「体にいい」旅行です!
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