お昼もだいぶ過ぎお腹も減ったので、お好み焼きを食べることにしました。
入ったのは、『ふみちゃん』。昨日お世話になった酒の道の方に、「お好み村は観光客向けじゃけぇ、地元の人が行くようなところで食べてみんさい!」と教えてもらったお店です。
「そばいり肉玉 イカ天とねぎって頼みんさいよ!」って教わった通りに頼みました。
魚介や余分なトッピングをすると、水分が出て味が薄くなってしまい、美味しく無くなるのだそう。シンプルイズザベスト、っていうことでしょうね!
東京で広島のお好み焼きを頼むと、長~い時間待たされますが、びっくりするほど短時間で出てきました。
食べてみると意外や意外、かなりあっさり。ソースは置いてあるので、足りない人は自由に掛けられるようになっていますが、僕にはそのままで充分。
短時間でしっかり焼き上げているためか、中のキャベツはしゃっきりしていてとても甘い。でも水っぽさは全くありません。
こんなおいしい広島のお好み焼きは初めて食べました。やっぱり、本場は違うもんですね。東京で食べていたものとは、全く別の食べ物、という感じ。ヘルシーで、これならもう一枚お替りしたくなっちゃいます。
お腹も満足したところで、市内をお別れポタリング。のんびり噛みしめるように、当ても無くゆっくりと走りました。途中で亀が気持ちよさそうにピラミッドをしていたのを発見。
そして戻ってきたのは、この場所。西に傾きつつある太陽が、優しい、ゆっくりとした時間を刻みます。新幹線の時間まで、ここで過ごすことにしました。
川に掛かる橋と、その上を通る市電。この画だけを切り取ると、まるで戦前と変わらないような雰囲気です。きっと「あの日」もこんな時間が流れていたはずです。
僕にさまざまな表情をしてくれた瀬戸内とも、いよいよお別れの時間。広島駅からN700系で、一路東京へ。
このN700がまた凄い!行きはあんなに揺れた時速300kmを、なんの不快感も無くサラッと出してしまいます。それもそのはず、新幹線では初めて、車体傾斜装置(カーブの際に内側へ車体を倒し、遠心力を抑える装置)を採用しています。
窓は狭めですが、室内も落ち着いた雰囲気でいい。確かにこれは東海道新幹線史上最高の乗り心地ではないでしょうか。
この旅最後の食事に選んだのが、広島駅弁の「ビックリたこめし」。これがまたウマイ!!
薄味で上品なたこ飯の上に、煮たこやたこのから揚げが載っています。口直しの広島菜もうれしい。駅弁に入っているたこがこんなにも柔らかくておいしいなんて、たこのイメージが変わりました。
駅弁も堪能し、ライトアップされた京都タワーを見ようと頑張って起きていましたが、ついに落ちてしまいました。気が付けば名古屋を過ぎていました。流れ行く車窓を眺めつつ、今回の旅の思い出を噛みしめ、東京に到着。
初めての長期間輪行旅行。不安もありましたが、無事に無事故で完走することができました。
行く先々でさまざまな景色や味覚、人に出会え、本当に思い出深い旅になりました。この経験は僕の一生の宝物になりそうです。
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