のんびり昼寝を楽しんでしまい、思いがけず夕方に。と、いうことは!もしかしたら潮が満ちて来ているかも?と思い鳥居へと向かいました。
案の定、うっすらではありますが鳥居が水に浸かっています。ここでもう少し粘ってみることにしました。それにしても潮の満ち引きはとっても早い!目に見えて海水が流れ込んできます。
本殿もだいぶ水に浸かりつつありますが、奥のほうはまだ陸地。自転車は、帰りの電車の時間を気にしなくていいので、ゆっくりと海に呑まれゆく厳島神社を見つめていました。
さすがに夜道を走るのは危ないので、ここで帰途へ着くことに。待った甲斐がありました。満潮ほどではありませんが、海中にたたずむ厳島神社の雰囲気は味わうことができました。
後ろ髪を引かれつつ、厳島神社にお別れ。愛車とのツーショットをカメラと記憶に収めます。
そして鳥居ともお別れ。今度ここに来るときはいつになるでしょうか。
帰りもJRの連絡船で本州へと上陸。甲板には宮島の紅葉が鮮やかに描かれていました。
船上からの厳島神社。大勢の観光客に囲まれながら鎮座するその姿を、いつまでも、いつまでも、見えなくなるまで眺めていました。
僕が宮島に来たいと思ったのは本当に小さい頃。まだそのときは世界遺産なんてどこ吹く風の時代でした。
思い続けて20年近く、大人になりやっと来ることができました。そして宮島は、僕の期待以上の姿を見せてくれました。
「世界遺産だからすばらしい」のではない。「この島はすばらしいから、世界遺産に認定された」のです。
その空気感は、行った者にしか判らない荘厳さがあります。本当に、来てよかった。そして、また来ます。
宮島口港へ上陸し、一路広島のホテルへ。市街地に入りしばらくすると、いきなり雨が。
これが行程中唯一の雨でした。それもあまり勢いの強いものではなかったので、用意したゴアテックスのジャケットは活躍なし。本当に天気に恵まれた旅行でした。
無事にホテルに到着し、夕食をとりに中心部へ。昨日のお店の近くにいい感じの看板の居酒屋さんがあったので、予備知識なしに突入。
入ったのは、『酒の道』。ここも大・大当たり!広島各地の地酒がたくさん置いてあり、つまみも種類が豊富。本当に酒好きのための店。
東京で板前さんをしていたというご主人にお酒の好みを伝えると、自分にピッタリのお酒を出してくれます。
料理も、板前さんをやっていたというだけあり、どれも絶品揃い。手間暇掛けた料理が並びます。
とくに美味しかったのが、広島の地元民が愛する「せんじがら」。内臓を茹でてから揚げにしたものです。
大抵は豚や馬の胃で作るらしいのですが、ここのは牛の胃袋。それを何時間も何時間も柔らかくなるまで煮込み、それをカラっと揚げます。
食感はパリッとしていて、臭みは全然無く、噛めば噛むほど旨みが出てきます。地元の人曰く、ここのせんじがらが一番おいしい!とのこと。他のは噛み切れないようです。
これにはノックアウト!何杯日本酒を飲んだか覚えていません。お店の方や常連さんともすっかり仲良くなり、最高に楽しい一夜を過ごさせていただきました。
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