城郭の塀の中で、現存のものでは最長を誇るという熊本城の長塀。その前をごとごととゆく市電。市電の走る城下町、本当に雰囲気がいい。すっかりお気に入りの街になりました。
水前寺公園に熊本城と、熊本の見どころを満喫して一旦ホテルへ戻ることに。途中見つけたこんな味のある路地を通ります。
路地のまた路地までお店がぎっちり。熊本市街の通りはひとつひとつに表情があり、歩いていて飽きることがありません。この街にはいったいどれほどのお店があるのでしょうか。
今夜の酒処を物色しつつホテルに到着。ここで一服、のんびり休みます。窓の外は少しずつ灯りが目立ち始めた熊本の街を、レトロ仕様の市電がのんびり信号待ち。
星の数ほどある熊本の飲み屋の中で、今回訪れたのがここ『村一番』(現在は系列の別のお店として営業)。チェーン店だし、ホテルの1階という立地も観光客相手っぽいしなぁ、と思っていましたが、結論から言えばここは当たりのお店でした。
まずは今日もお馬さんから。馬すじ煮込みを注文。とろとろに煮こまれた馬すじは、牛のものよりクセが無い美味しさ。一味をぴりりと効かせれば、ビールと焼酎が進むこと間違いなし。
続いて天草大王の鶏ももたたき。程よい歯ごたえと脂の旨さを持つ皮と、しっとりとした身の部分のバランスが美味。東京のものよりちょっと甘いポン酢が鶏とぴったり合います。
こちらは馬の串焼き。クセの無い馬でしたが、こうすると一気に「俺、獣なんですけど。」といった雰囲気に。といっても、それは臭みがあるという意味では決してなく、独特の美味しい肉肉しさという意味。焼酎、おかわり!!
こちらの馬コロッケもまた独特の旨さ。牛や豚のミンチでは出せない濃い肉の旨味が、ホクホクとしたじゃがいもとベストマッチ。
ちょっと箸休めとして頼んだチーズちくわ。しっかりと焼かれたちくわの香ばしさと、中に詰められたクリームチーズのまったり感。どれも主役級のつまみの中で、こういう地味に美味しい存在って、大事なんですよね。
またまた馬登場。こちらは馬餃子です。こんがり焼かれた皮の中には、ジューシーな馬がぎっちり。馬はどうしてこうも旨いのだろう。調理法で色々な姿を魅せてくれる、魅惑の食材です。東京でも簡単に馬肉が買えればなぁ。
どれを頼んでも外れが無かった村一番。焼酎も豊富で、飲んだ銘柄を忘れるくらいしこたま飲んでしまいました。熊本の旨い肴には、熊本の米焼酎が良く合う。あぁ、いっそこのままこの街に住んでしまいたい。
ふらふら歩く帰り道。途中にはたくさんのお店がおいでおいでをしていますが、一軒目でがっつり食べて飲んでをしてしまったので敢え無く撃沈。飲兵衛に優しい(ある意味ドS?)な街、熊本です。
といっても、ここで熊本の夜が終わるわけがありません。ホテルへ帰り、焼酎タイム。今夜のお供はコンビニで見つけた白岳です。このボトルがまた実用的。キャップがおちょこになっており、ボトルから外して飲むのに便利なようになっています。
これがこの後大活躍。開栓しても風味が変わらない焼酎は、旅の持ち歩きにピッタリ。ほんのり甘く口当たりの良い白岳をストレートでちびちび。それをどこでも手軽に楽しめてしまうお役立ちボトルです。もちろん洗って持ち帰り、今後の旅で活躍してもらう予定です。
初めての訪問にして、すっかり虜になってしまった熊本。その熊本で過ごす夜も今日で終わり。そう思うといてもたってもいられなくなり、最後の熊本ラーメンを食べることに。ホテルのすぐ近くにある『赤のれん』へと向かいます。
こちらのスープは、こむらさきのものよりちょっとだけ油の目立つスープ。と言っても油っぽいことは無く、コク出しをしてくれる丁度良い量。細いのにもちもち感とコシのある熊本ラーメン独特の麺が良く絡み、口の中でスープと麺のハーモニーが楽しめます。
熊本ラーメン、本当に美味しいなぁ。3軒行きましたが、どれも違う美味しさ。共通して言えるのは、麺が独特の食感で、スープが臭みが無いのにしっかり豚骨であるということ。
こんな豚骨食べたら、本当に東京で食べられなくなってしまう。本場の豚骨はやっぱり違う!!すっかり虜になってしまいました。
旨いものだらけで迎えてくれた熊本の街。2泊を過ごし、その魅力にすっかりやられてしまいました。熊本か仙台。僕の定年後はどちらで過ごすか、今から頭を悩ませています。
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