東京を発ってから約6時間、この旅最初の目的地である熊本に到着。いやぁ、来ちゃった来ちゃった♪これから2泊3日、熊本の旨いもんを食べまくってやるぞ!!
熊本駅前から市電に乗り、市街地中心部を目指します。市電の走る街、好きだなぁ。市街地がJR駅からちょっと離れているっていうのもまた良いところ。街の歴史を感じさせます。
市電にごとごと揺られることしばし、辛島町電停に到着。宿はこの電停の目の前に位置する東急イン(現在は熊本東急REIホテル)。熊本の中心部の入口に位置し、飲む食べる観るにもってこいの立地の良さです。
早速宿に荷物を降ろし、夜の熊本の街に繰り出します。何故熊本を目的地に選んだか。大好物の馬刺しがあるのも大きな理由のひとつですが、以前相方さんが仕事で訪れた際に、熊本の街の大きさと飲み屋の多さにビックリ!そして料理が美味しいよ!ということだったので迷わず選定。
早くもアーケードの巨大さに圧倒され、キョロキョロしながら歩きます。とここでくまモンはっけ~ん♪くっまもん♪くっまもん♪くまモン大好き!!僕の好きな3大ゆるキャラのひとりです。(後の2人はむすび丸とまっくんですとも。)
どこまでも続く長~いアーケード。正直、ただの地方都市だと思っていた熊本ですが、実際訪れてみるとその賑やかさにビックリ!!当てもなくプラプラと歩いていると、夜の闇に浮かぶ熊本城を発見。黒と白が魅せる絶妙なデザイン。かっこいいなぁ。
初めての熊本の街をぶらぶら歩き、お腹も丁度空いたところで熊本グルメを堪能することに。まずはやっぱり馬肉を!ということで、今回は『菅乃屋』にお邪魔することに。
最初に注文したのは馬レバ刺し。もう食べられなくなってしまった牛レバ刺しを偲び注文したひと品。馬のレバーは初めて食べましたが、もう旨いのひと言!
牛レバーには無いしっかりとした歯ごたえで、臭みは全くなし。噛めば噛むほど旨さが染み出し、飲み込んでしまうのがもったいないほど。馬レバ、恐るべし。
続いてはやっぱり馬刺し。赤身や霜降りの他、心臓や血管まで8つもの部位を楽しむことができます。
こうねと呼ばれるたてがみの部分は真っ白な脂身。と思いきや、脂っぽさは全くない初めての美味しさ。東京で食べたのとは違うんですけど。
心臓は歯ごたえが心地よく、クセの無い旨さ。霜降りは文字通りとろける美味しさで、旨さの凝縮した赤身もまた絶品。馬刺しファンにはもう堪らない一皿です。
そして熊本と言えば、のからし蓮根。これ、好きなんだよなぁ。下には郷土料理の一文字ぐるぐる。わけぎをぐるぐると巻いて酢味噌で食べるもので、その名前のインパクトに忘れられずにいました。
こちらは馬もつ煮。馬のモツも初めての体験ですが、これまた旨い!と唸ってしまいました。レバーとは違いこちらは個性的な味。どちらかというと豚モツに近い感じがしますが、豚ほどは脂や癖が無く、こっくりとした美味しさ。
白味噌で煮込まれたモツに、焼酎が止まりません。最古蔵、武者返し、池の露と、旨い焼酎をロックで何杯もおかわりしてしまいました。
馬をもっと堪能してやろうと、続いて馬ヒレステーキを注文。柔らかさの中に赤身の旨味がギュッと詰まり、噛み締めるごとに馬の美味しさを満喫できるひと品。
いやぁ、馬刺しだけを食べて馬の美味しさを知った気になっていました。馬刺しだけでは無い馬の魅力。東京でも馬肉が一般的にならないのかなぁ。
はっきり言って、お肉の中で一番好きかも。馬を食べられただけでも熊本、いや、九州に来た甲斐がありました。馬、旨~♪
絶品馬肉料理に早くもKO寸前。九州グルメの凄まじさの片鱗を見せつけられた感じがしました。
ホテルで一旦休憩し、再び夜の熊本の街へ。そう、もちろんお目当ては熊本ラーメン。今回は繁華街の中心に位置する『龍虎』に飛び入りしてみることに。
初の本場の熊本ラーメンを今か今かと待ちわびます。そしていよいよやってきた、熊本ラーメン。たっぷりの青ねぎときくらげに、大ぶりのチャーシューが載っています。これで600円。その安さに驚きです。
先ずはスープをひと口。想像とは違う全く臭みの無い豚骨スープに、香ばしく香る揚げニンニク。しょう油を感じる味付けで、思い描いていた豚骨ラーメンとは一線を画すもの。
麺は博多ラーメンよりも太めのもちもち麺。この絶妙な太さと食感がスープに相性ピッタリ。濃厚でありながらくどく無い。豚骨の旨さがありつつも臭くない。一発で熊本ラーメンのファンになってしまいました。
馬とラーメン、熊本の美味に大満足し、満足なお腹を抱えて歩く帰り道。明るいアーケードの先を市電が行く姿を眺め、熊本という街にすっかり惚れ込んでしまうのでした。
そして大人になって初めての九州で実感したのは、やっぱり焼酎文化だということ。
コンビニに行っても日本酒のワンカップはわずかしかなく、焼酎のワンカップの充実していること。中にはすぐ飲めるよう割水してあるものもあり、手軽に飲めるのも嬉しいところ。
仕込み水で割られてまろやかになった黒伊佐錦を片手に眺める市電。熊本、好きだなぁ。
飲兵衛の天国、熊本。仙台に続いて住みたい街同率1位になりました。市電の音をつまみに、夢見心地で熊本の夜を過ごすのでした。
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