頑張ったおかげで雨が降りだす前に宿へと到着。今日の宿は、『ウエルネスパーク五色 浜千鳥』。五色の街から高台へ登ったところにある、公園や温泉の複合施設の中に建っています。
今回はネットで予約したため、1泊素泊まりで4800円。ここは公共の宿なので、こんなに安く泊まることができます。それに夕食のふるさと会席梅5250円を予約。ここの料理は評判がいいので、とっても楽しみ。
この宿には大浴場もあるのですが、併設されている温泉施設、ゆ~ゆ~ファイブに半額の300円で入れるため、そちらを利用しました。
無色透明の中性泉で、施設はスーパー銭湯チック。あまり温泉らしさは感じられませんでしたが、疲れた足を伸ばしてゆったり入れるお風呂はやっぱり気持ち良い。
お部屋からは池や芝生の広がる公園を一望することができました。高台から望む開放的な景色に、心が解きほぐされていきます。
温泉で心地よい汗をかいた後は、待ちに待った夕食。今日も向かい風と戦ったので、お腹はもうペコペコ。
こちらは先付け。明石海峡名産のタコや鳴門名物わかめといった淡路の幸のほかに、菜の花に筍などの春らしい食材が並びます。それぞれ薄味で素材の味をしっかり楽しめ美味。
こちらも前菜。めはり寿司や桜海老入りのかまぼこ、胡麻豆腐などが盛られています。どれも丁寧に作られているのが感じられる一皿。宿泊先での食事は、やっぱりこのように色々なものをちょっとずつ楽しめるのがいいところ。
続いてお造りが出てきました。マグロに鯛、ひらめです。鳴門といえば鯛、やっぱり美味しい。新鮮でなければ味わえない、コリッコリッとした弾力を楽しめます。
こんな美味しい料理を出されちゃぁ、そりゃ呑みたくなってしまうもの。地元ここ五色の酒蔵、濱千鳥酒造の北前船辰悦丸をお供にしました。
純米吟醸の飲みやすいお酒で、薄味の料理との相性もバッチリ。名前の由来は、ここ五色で生まれた豪商であり、江戸時代ロシアとの外交も手がけた人、高田屋嘉兵衛の船にちなんだもの。
こちらは鍋物。わかめに筍、菜の花といった春らしい具のほか、特産の玉ねぎに飯ダコを薄味のだしでいただきます。飯ダコの卵のプチプチとした食感がいい。
お吸い物も上品な味付けで、ダシと具材の味が効いています。ハマグリのしんじょからもいい味が出ていて、ヨモギや木の芽もいいアクセントになっています。
続いてぬた。風味のよい酢味噌が全体をまとめています。程よい酸味に食が進みます。
煮物は上品な餡仕立になっており、こちらも美味。湯葉に赤こんにゃく、穴子がそれぞれいい味わい。山椒が風味に華を添えます。
鯛の焼き物。桜の葉が乗せられており、いい香りがお魚に移っています。口に入れればフワッと桜と鯛の香りが広がり、まさに春らしい一品。
そして口替りのうどん。春らしい淡いピンク色が美しい。関西風のつゆと、載せられているめかぶがいい相性。つるつるっといただきました。
さらに蒸し物。うなぎとごぼうに餡が掛かっており、わさびを利かせていただきます。
〆は鯛の釜飯。食卓で炊き上げるので、炊き立てのホクホクをいただけます。ほんのりできたおこげが香ばしい。
評判通りの逸品揃いに大満足。一つ一つ手を掛けて作られており、作り手のこだわりが伝わる料理ばかりでした。
まさに春満開、そんな献立を満喫し、お腹いっぱい、幸せいっぱい。五色に泊まるなら、ここ、絶対におすすめです。
部屋に戻り、淡路島の地酒である都美人を愉しむことに。スッキリとした美味しいお酒で、スッと入っていきます。こうして最後の淡路島の夜は過ぎていきました。
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