岡山から尾道までは山陽本線で輪行。尾道駅前でふたたび自転車を組み立てます。
到着がまだ早かったため、尾道ラーメンのお店が開くまで、のんびり尾道の街をサイクリング。アーケードがどこまでも続き、古くからの繁栄を感じます。
アーケードには、写真のようにリアカーで魚を捌きながら売るおばちゃん達が何人もいました。瀬戸内の漁港の風情を濃縮したような風景。
横へと目を向けると、海へと続く路地が何本も。とってもいい雰囲気です。なんだか本当にのんびりしていて、時間がゆっくり流れてゆきます。
尾道は古くからの寺も数多くあり、ちょっと路地に入るとこんな街並みも楽しめます。この街並みの良さから、数多くの映画のロケ地にもなっています。尾道はさまざまな表情を見せてくれる、そんな街です。
街をくるりと一回りし、海沿いへと出ました。向かいにあるのがこの後に渡る、その名も向島。水路にも見えるこの狭い海ですが、立派な瀬戸内海です。
11時を過ぎ、だいぶお店も開いてきたのでいよいよ尾道ラーメンを食べることに。駅前の複合ビルの2階(現在は1階)にある、『尾道ラーメン たに』へとお邪魔しました。ここはネットでの評判がよかったので入ることに。
動物系のスープに濃い目のしょう油、大きな背脂が浮いています。尾道ラーメンは店によりさまざまらしいのですが、共通する特徴はこの背脂。
麺は細めの硬め、懐かしいような麺。メンマにチャーシューとスタンダードな具が載っています。
そして驚いたのが背脂。てっきりスープ作りに使われているのだろうと思っていましたが、角煮のように味が浸みています。しょう油だれの方に使われているのでしょう。
そのせいか、背脂独特の脂っぽさもうまく消され、豚角煮を食べているかのようで美味しい。東京で食べた尾道ラーメンとは全く違うタイプのラーメンに満足、満足。
尾道と向島を結ぶ橋は2本ありますが、片方は自動車専用道、もう片方も古く自転車で走るのは危険とのことで、何本もある渡船のうちの1航路を利用しました。
駅のまん前からユニークな形の渡船が出ていたのでこれに決めました。自動車は乗せられない小さめの船です。
適当なところに自転車を停め、5分ほどの船旅を楽しみます。利用者は結構いるようで、地元の足としてしっかり機能しています。
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