うちなーの翼で快適な空の旅を愉しむこと3時間、南ぬ島石垣空港に無事到着。琉球の風を思わせる旗頭、そしてぱいーぐる君におーりとーりと出迎えられれば、今年もこうして帰ってくることができたという実感がムクムクと湧いてくる。

ボーディングブリッジを歩いていたときからうっすらと感じてはいましたが、今日の石垣島はとても涼しくてびっくり。いや、これが涼しいと思えるくらい最近の東京が暑かったということか。

シーサー君、今年もよろしくお願いします!いつものような全力なあおさは無理かもしれないけど、この島で過ごせる時間を楽しみにしているよ。

例年通り、半袖短パン島ぞうりといった格好の僕。ちょっと肌寒いかもと思いつつ待つことしばし、『東運輸』の4系統空港線が到着。マリンとスカイ、2色のブルーに彩られたバス。僕らの滞在を支えてくれる強い味方との再会に、島へと帰ってきたという想いが一層あふれ出す。

涼しさもさることながら、車窓を流れるさとうきびの背の低さにこれまた驚き。半月早いだけで、こうも雰囲気が違うのか。はじめて知る梅雨時の石垣島の姿に新鮮さを感じつつ揺られること30分、博物館前バス停で下車。今年も、『The BREAKFAST HOTEL PORTO石垣島』に滞在します。

ここは去年初めて宿泊し、その名のとおり朝食のおいしさにすっかり惚れてしまった宿。今年はどんな朝ごはんが待ってくれているのだろう。そんな期待を抱きつつ、チェックインを終え自室へ。今年はちょっとばかりプラスし、予約時に和洋室を指定。この小上がりが、あとあと役に立つのです。

大通り側のホテル棟と隣のコンド棟、ふたつの建物からなるこのホテル。去年はホテル棟のほうが高かったのですが、今年は逆転。
というのもコンド棟には室内に洗濯機やミニキッチンがあるだけでなく、1階には無料で楽しめるドリンクラウンジが。17~20時のあいだはオリオンサザンスターや石垣島の泡盛といったお酒も提供され、僕のような吞兵衛にはありがたい。

駆け付け一杯のサザンスターでのどを潤したところで、夕食をとるために街へ。時刻はもう19時半過ぎですが、曇り空ながらまだ明るい。自分の住む街との日没時間のギャップが、ここがはるか2千キロ離れた場所だと教えてくれるよう。

街を歩いていると、ここでも半月分の違いが。人、少ない。歩いている人もそうですが、居酒屋さんも結構空いていそう。いつも夕食難民になるので初日は覚悟していましたが、石垣ヴィレッジの2階に位置する『石垣島酔い処っ』にすんなり入れてひと安心。

ここはおととしも訪れおいしかったお店。冷たいオリオンで改めて石垣帰還を祝いつつ、まずは石垣島産の本まぐろ赤身のお刺身を。瑞々しく、もっちりしっとりとした身質。脂の少ない南国仕様でありながら、濃い赤身の旨味が本まぐろは本まぐろであると実感させる。

旨い刺身にさっそく泡盛に切り替え、つづいて熱々のアーサ入りだし巻き玉子を。ふるりとした食感の玉子に抱かれた、だしとアーサのやさしくも豊かな旨味。ちょっとばかりのしゃきっとした食感もうれしく、1年ぶりとなる八重山のアーサの味わいが沁みてくる。

楽しみにしていた魚の天ぷらは今日はお休みということで、島豆腐のガーリック揚げを追加で注文。甘じょぱさとにんにくの風味を受け止める、豆感の凝縮された島豆腐。木綿とも絹とも違う独特の旨さは、一度知ってしまうとやめられない。

テラス席で味わう、旨い肴に旨い島酒。いつもならむわっとまとわりつくような暑さを感じるところ、今日は風が気持ちいい。この涼しさならいけるなと、石垣では初のおでんに挑戦。
ほどよくだしが染みた、ぶりんとした食感の石垣のかまぼこ。ソーキはほろりとほどけるやわらかさで、繊維に含んだだしがじゅわっと染み出てくる。
そして自分的抜群な旨さだったのが、てびち。コラーゲンの塊である豚足は、その見た目に反してクセなどどこにもなし。うす味のおだやかなだしがぷるんとした豚皮を彩り、旨い旨いと骨ひとつひとつをしゃぶってしまう。

着陸して3時間、はやくも泡盛に染まっている。本当に、石垣島は「来る」ではなく「帰ってくる」ところ。大満足な宴を終え、ほろ酔い気分でそんなことをしみじみ想う。
涼やかな風のなか慣れ親しんだ街を歩き、730交差点で交通安全を見守るぱいーぐる君にごあいさつ。1年ぶりとは思えぬ感覚に抱かれ、明日からのやいま時間への期待に胸を膨らませるのでした。




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