今日も朝から暑い夏空が広がります。今日はねぷたの時間までちょっとお出かけ。弘前駅から『弘南鉄道』に乗車します。
青々とした田んぼの中を、揺れながらのんびり走る弘南線。非冷房の車両、開け放たれた窓からは、夏の匂いを纏った風が車内へと思い切り流れ込み、心の底まで開放感に満たされます。
2両編成の電車に揺られること20分ちょっと、冬季閉鎖のその名も田んぼアート駅に到着。去年の夏に出来たばかりの、弘南鉄道の新駅です。
この駅に来たということは、目的はもうこれしかありません。が、まずは朝昼兼用の腹ごしらえ。何が描かれているか分からない田んぼを横目に、レストランへと向かいます。
田んぼアート駅からすぐ近くの『道の駅いなかだて弥生の里』。遊具やお土産屋さんのある大きな道の駅で、その中にあるレストランジャイゴでお昼を食べることに。じゃいごとは津軽弁で田舎という意味だそう。田舎館村でじゃいご、田舎尽くし♪
窓際の席で溢れる夏の光を眺めつつビールを楽しんでいると、注文した弥生うどんセットが到着。うどんは温かいのと冷たいのが選べ、今回は冷たいうどんを注文。
早速弥生うどんをひと口。この弥生うどんとは、古代から食べられてきたどんぐり、くり、いもを練り込んだオリジナルのうどんだそうで、食べてみると普通のうどんとは全くの別物。
もちもちとした粘りのある弾力があり、ほんのり感じるでんぷん質の甘味。小麦では出ない独特の個性があり、もちもちとどんどん箸が進みます。
10年以上前に村興しとして始まった、田舎館村の田んぼアート。毎年テレビでその様子を見ていましたが、年々図案のクオリティーがアップし、どんどんその人気も強くなってきたようで、2年前からここ第2会場が開かれるようになったそう。
こちらの第2会場は比較的混雑も無く、すんなりと展望台に上ることができました。そして、初めての田んぼアートとご対面。
今年はサザエさん45周年を記念したサザエさん展が青森であるということで、サザエさん一家が田んぼに描かれています。下から見ると歪んでいた形も、上から見てきれいになるように計算された結果。その図案をもとにこれだけ緻密に田植えされているというのも驚き。様々な品種の稲の色彩の違いにも目が奪われます。
展望台で田んぼアートと涼しい風を満喫し、再び地上へと戻ります。上空の涼風を味わったがために、一層暑さが増したように感じます。
ここは第2会場という名の通り、第1会場はここから離れた別の場所。電車で来た人のために、村が無料の巡回バスを運行してくれています。そのバスの時間まで、弥生の里周辺をのんびりぶらぶらすることに。
ここには小さな畜舎があり、その前の庭にお馬さんを発見。近寄ってみると、人懐っこいのかこちらに寄ってきます。
構えたカメラに興味津々なのか、こんなどアップの写真も撮らせてくれました。
馬は本当にきれいな顔をしている。澄んだ瞳、長い睫、賢そうな眼差し。そんな僕の気持ちを察したのか、しばらくずっと近くでその可愛い顔を眺めさせてくれました。
お馬さんに別れを告げ、畜舎の中へと入ってみます。そこにはウールを纏った羊たちが。うぅん、見ているだけで暑そう。水場の近くの子からは、暑いよ~なんて声が聞こえてきそう。
羊の隣の部屋に居た、立派なひげを蓄えた山羊にも挨拶をして、畜舎を後にします。
バスが来るまであと少し。それにしても暑い、暑い。逃げ場のない夏空に、バスが来るのを今か今かと待ちわびるのでした。
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