いよいよ日が暮れ、遠くから津軽じょっぱり大太鼓の音が近付いてきます。
って、いつもならある夕飯の記事がありません。というのも、余りの暑さに軽い熱中症気味になってしまい、ホテルのベッドでダウンしていたのです。皆さん、夏の野外活動は本当に気を付けましょうね。
残念ながら居酒屋けん太へ行くことは叶いませんでしたが、ねぷたの時間までには回復したので、今宵はしらふの状態からねぷた鑑賞スタート。
今年は新しいカメラに変え、これまで以上にきれいにねぷたが撮れたため、たくさん写真を撮ってしまいました。今回は、そんな写真を中心に載せていきます。
まだ明るさの残る空の下、いよいよねぷたの運行が開始。
空が暮れてゆくにつれ、ねぷたの色彩と明かりが色濃くなり、笛や太鼓の音が気持ちを高揚させます。
威勢のいい掛け声に応えるよう、縦横無尽に暴れるねぷた。
子供たちも、大人に負けじと金魚ねぷたを手に、やぁ~やど~と練り歩きます。
筋骨隆々の勇ましいものから繊細なものまで、様々な趣の絵を楽しめるのも、ねぷたの醍醐味。
地元弘前のシンボル、弘前城と桜をモチーフにした見送り絵も。
次から次へと、たくさんのねぷたがやってきます。中には、青森ねぶたでは中心となる組ねぷたも。
熱いねぷた祭りを一層熱くするのが、やぁ~やど~の掛け声と、笛、太鼓、鉦の音。腹の底へと響きます。
向かってくる鏡絵に熱さを感じ、去りゆく鏡絵に美しさと儚さを想う。弘前の夏の夜に咲く光の華。
次から次へと迫りくるねぷた達。躍動感のある絵が次々と現れては去ってゆきます。
祭も後半戦へと差し掛かると、一層大きなねぷたがやってきます。商店街の建物と比べても、そのスケールは圧巻。
小さいねぷたが勢いよく観客をあおり、そのあとから大きなねぷたがついてきます。
夏の夜空を燃やす光の洪水。様々な色彩が瞳の奥へと焼き付きます。
観客の歓声も一層強くなり、祭はいよいよ終盤へ。小回りの利く小さなねぷたが、呼ばれる方へと一心不乱に駆けてゆきます。
ねぷた祭りは2時間以上に渡り大小さまざまなねぷたが運行。多種多様なねぷたが、見る者を飽きさせません。
弘前の夜を輝かせるねぷたも今夜はもうすぐ終わり。
これが儚い一夜の夢であったかのように、弘前のねぷたは終わってしまいました。
夏の夜の夢。祭の後の寂しさに、思わずねぷたの後を追いかける。僕の夏も終わってしまったかのような感傷が胸に溢れます。
3回目の弘前ねぷた。終わる前からまた観たい。来年も、絶対にまた来る。去りゆくねぷたに、僕の願いを託すのでした。
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