初めての台の湯を味わった後は、お待ちかねの夕食の時間。テーブルには手作りの料理が並びます。
すっかり好物になったほやは臭みの無い新鮮さ。なすとトマトのマリネはサラダ仕立てでさっぱりと冷たい美味しさ。角煮はしっかりと煮込まれ、白身と赤身の両方の美味しさを楽しめます。
山の温泉と言えば、の岩魚の塩焼き。しっかりと焼かれたホクホクした身と、ちょうど良い塩加減が食欲をそそります。
夕餉を彩る今夜のお供にと注文したのは、僕の好きなお酒であるあさ開の純米大辛口水神。辛口のあさ開ですが、この水神はその中でも更に辛口。暑い夏にピッタリ、食べ物の余韻をすっきりと流してくれます。
続いては、ほたて、まぐろ、海老のお刺身と、冬瓜の煮物。冬瓜の芯までだしが染み、噛めばジューシーさが溢れます。
こちらは牛の陶板焼き。野菜と共に焼き肉のたれで頂きます。
そして、僕の中での一番のお気に入りとなったのが、このカレイの唐揚げ。大ぶりながらさっくさくに揚げられたカレイは、骨までパリパリと食べられます。小さい頃からカレイの唐揚げは大好き。パリパリをポン酢とねぎ、もみじおろしで楽しめば、お酒が進まない訳がありません。
美味しい夕飯を楽しみ、部屋へと戻って晩酌タイム。静けさに包まれた台温泉の夜。これからはお酒と本と、温泉だけの時間。
そんな贅沢な時間にと選んだのは、紫波町は高橋酒造店の純米酒雨ニモマケズ。しっかりとした日本酒の美味しさがありながら、後味はすっきり。じっくりと飲むのにピッタリなお酒。
神殿のような空間に湛えられたお湯と、お酒と静けさを味わう夜。大切に守られてきた古き良き建物に包まれ、ほろ酔い気分でそんな幸せを噛み締めつつ、長い夜を愉しむのでした。
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