飛び込め!先どりの夏 ~愛し愛されやいま色 8日目~ | 旅は未知連れ酔わな酒

飛び込め!先どりの夏 ~愛し愛されやいま色 8日目~

6月上旬いつもより半月早い八重山旅石垣島で迎える最後の朝 旅の宿

石垣島で迎える最後の朝。充実した時間というのは、光の速さで過ぎゆくもの。旅立ち前は7泊8日もあると思っていたのに、あっという間にこの日を迎えてしまった。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅今年の滞在も朝食がおいしいThe BREAKFAST HOTEL PORTO石垣7泊目朝食
毎朝おいしいご飯を愉しませてくれた、The BREAKFAST HOTEL PORTO石垣島。最後の朝は、麩チャンプルーににんじんしりしり、もずくのりといったお気に入りの八重山の味で締めくくり。やさしさあふれる手づくりの味に、白いご飯がどんどん進みます。

そしてやっぱり、今朝もおいしいローストビーフ。霜降りのお肉をたっぷり野菜とともに頬張れば、ふわっと口中へと広がってゆく石垣牛ならではの赤身の旨味と脂の甘味。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅今年の滞在も朝食がおいしいThe BREAKFAST HOTEL PORTO石垣7泊目朝食デザートにパインとブルーシールアイス塩ちんすこう
来年もまた、この宿取れればいいね。ここを越えるホテル、そうそうないんじゃない?そんなことを話しつつ、〆に味わう食後のデザート。塩ちんすこうの食感と塩気がおいしいブルーシール、そして石垣島のパインの甘さを来年へとつながる想い出として刻んでゆこう。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅石垣島旅立ち前に離島ターミナルでお昼ご飯のお買い物
チェックアウトは11時のため、食後に離島ターミナルへお昼ご飯の買い出しに。梅雨時だし、季節外れの台風も来るし。そう思っていたはずなのに、運よく今年も全力の夏を思いっきり満喫したな。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅石垣島ユーグレナ石垣港離島ターミナルで拳を挙げる具志堅さん
具志堅さん、今年も碧い海、青い空、そして蒼い島影をありがとうございました。石垣と竹富で過ごした今夏のあおさを胸に、また来年必ず帰ってきます!

6月上旬いつもより半月早い八重山旅石垣島旅立ち前に730交差点の交通安全を見守るぱいーぐる君に別れのごあいさつ
ぱいーぐる君、今年もやいま色の夏を本当にありがとう!ここで過ごした時間が、次の1年間への原動力になる。毎年毎年、こうして生きる力をくれる八重山。また来年、この夏に逢いに帰ってくるからね!

6月上旬いつもより半月早い八重山旅石垣島滞在中何度も渡った730交差点も見納め、来年の再訪を誓い別れを告げる。
はぁ、正直言えばせつねぇなぁ。8日間も満喫しておいて、我ながら罰が当たりそう。でも仕方ない。愛する八重山と、離れなければならないのだから。そんな感傷を胸に渡る、730交差点。毎日何度も眺めたこの光景も、来夏まで一旦見納めか。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅今年の滞在も朝食がおいしいThe BREAKFAST HOTEL PORTO石垣島をチェックアウトし博物館前バス停から東運輸4系統空港線バスで南ぬ島石垣空港へと向かう
7泊過ごしすっかりなじんでしまった自室に別れを告げ、名残惜しくもチェックアウト。ホテル近くの博物館前バス停から、『東運輸』の4系統で空港へ。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅石垣島7泊8日の滞在を終えついに着いてしまった南ぬ島石垣空港
かねひでにマックスバリュ、サンエーとなじみのお店をぼんやり眺めて揺られるバス。大浜宮良白保と集落を見送り、ついにこの旅の終わりとなる南ぬ島石垣空港へと着いてしまった。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅南ぬ島石垣空港のシーサー君に再訪を誓う
シーサー君、今年も最高の夏を本当にありがとう。はじめて君たちに出迎えられてから、あっという間の十年。あのときは、こうして毎年再会できるなんて思っていなかった。ここまでくれば、もう大丈夫。次が待っていることを、僕は知っているから。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅南ぬ島石垣空港展望デッキから眺める石垣島の海
シーサー君に再訪を固く固く誓い、屋上にある展望デッキへ。全身を撫でるあたたかい風、湿度でぼんやり煙る空と海の境界線。やっぱりあのあおさあふれる数日間は、奇跡的だったのかもしれないな。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅南ぬ島石垣空港飛行機までの待ち時間に味わう旨喰うのポークたまごおにぎりの昼食
最後に買い忘れがないかとお土産屋さんを見て回り、国際線側にできたファミリーマートで冷たいオリオンを購入。最後となる爽快な苦味を喉へと流し、離島ターミナルで買った旨喰うのポークたまごおにぎりで昼食を。

ふんわりやさしい味わいの分厚い玉子焼き、善き塩分と風味を与えるこんがり焼かれたポーク。そこにツナマヨのコク深さが合わさり、旨いよやっぱり旨いと大口開けてかぶりつく。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅南ぬ島石垣空港に到着する僕らを那覇へと乗せるうちなーの翼JTA日本トランスオーシャン航空B737型機
じゅーしーおにぎりやオニササとともに、お気に入りのポーク玉子おにぎり。この島ならではの米文化をしかと味わい、後ろ髪を引かれつつ保安検査場へ。あぁ、本当に終わるのか。そんな感傷にぼんやりと身を委ねていると、僕らを那覇へと連れてゆくうちなーの翼が。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅うちなーの翼JTA日本トランスオーシャン航空B737型機は那覇へと向け南ぬ島石垣空港を離陸
仕方ない、いっちょ東京まで出稼ぎにでも行ってやるか。そう独り言ち搭乗口へ。ベルトを締め待つことしばし、ゆっくりと動き出す飛行機。あぁ、愉しかったな。今年も本当に、善き夏だった。八重山でのあおい日々の余韻をそう噛みしめていると、小さなB737は加速を始めあっという間に離陸。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅うちなーの翼JTA日本トランスオーシャン航空B737型機は那覇へと向け南ぬ島石垣空港を離陸し眼下に海とターミナルビルが広がる
愛する島と、ついに離れてしまった。だめだ、やっぱり泣きそう。何度経験しても、この瞬間は胸に来る。地上の楽園が、どんどん眼下へと小さくなってゆく。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅うちなーの翼JTA日本トランスオーシャン航空B737型機は那覇へと向け南ぬ島石垣空港を離陸し眼下には緑豊かな畑と碧い海が広がる
愛する八重山で過ごした8日間。その想い出が、走馬灯のように駆けめぐる。次があると解ってはいるが、この胸苦しさには抗えない。そんな僕の未練を断ち切るように、B737はその身軽さで空へと向かい昇ってゆく。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅うちなーの翼JTA日本トランスオーシャン航空B737型機は那覇へと向け南ぬ島石垣空港を離陸機窓に広がる石垣島のうつくしい珊瑚礁
ここにきて、最後の最後にまたこんな姿を魅せてくれるなんて。曇天だからと諦めていたが、こんなにうつくしい碧さに見送られるとは。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅うちなーの翼JTA日本トランスオーシャン航空B737型機は那覇へと向け南ぬ島石垣空港を離陸うつくしい珊瑚礁に囲まれた宝のような島石垣島を眺めつつ小さな体を急旋回
珊瑚礁に囲まれた、宝のような島。それが僕の、石垣島の第一印象。あのとき人生で初めて目の当たりにした感動は、十年経っても色褪せるどころか深まるばかり。そんな僕の想いを知ってか、愛する島に沿うように旋回を続ける飛行機。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅うちなーの翼JTA日本トランスオーシャン航空B737型機は那覇へと向け南ぬ島石垣空港を離陸雲間から覗く平久保崎に再訪を誓い別れを告げる
ほどなくして、島を覆うように分厚い雲の連続に。あぁ、最高の夏が終わってしまった。そんな喪失感に襲われていると、雲間からちらりと覗く平久保崎。今年も本当に、ありがとうございました。また来年、必ず帰ってきます。そう胸の中で強く念じ、見えなくなるまで愛する島を見送ります。

6月上旬いつもより半月早い八重山旅の余韻に浸りつつ帰宅後に噛みしめる新ぱち農弁当、大東寿司、マーミヤかまぼこのチーズかまぼこ。
八重山との別れの感傷に浸る時間も長くは続かず、小一時間でうちなーの翼は那覇空港に着陸。そこからJALに乗り継ぎ、雨の東京湾に浮かぶ羽田空港に到着。

家に帰って余韻を味わうまでが、大人の遠足です。ということで、今年も新ぱち農弁当で夕食を。

石垣空港の制限エリアにある売店でしか買えない、八重山農林高校の生徒が考案したお弁当。なかには生徒たちの育て造った食材も使われ、八重山の恵みがぎっしりと込められた最高の一折。

そして一緒に買った、マーミヤかまぼこのチーズかまぼこ。ぶりんと旨味の濃いすり身は、揚げられた表面の香ばしさが堪らない。なかにはクリーミーなチーズが混ぜ込まれ、泡盛ロックを誘ってくる。

さらに、喰いすぎだとは思いつつ那覇空港で見つけた大東寿司も。しっかりと漬けにされ、ねっとりと凝縮された飴色のネタ。それを支える、甘めの寿司飯。どことなく南国を思わせる旨さが、半日前まで抱かれていたあの空気感を甦らせる。

くどいようだが、今回は全力の夏は期待していなかった。仕事の都合上、いつもより半月早い時期となった恒例の八重山旅。でもそこに待っていたのは、まごうことなき鮮烈な夏だった。

人生初の沖縄が、八重山で本当によかった。きっとあの旅は、なにかの縁だったに違いない。十年前の直感は、こうして逢瀬を重ねることで確信へと変わっていった。

梅雨時で、季節外れの台風もかすめ。それなのに、あんなにあおい日々で迎えてくれたなんて。いまこうして回想しても、運がよかったとしか思えない。僕は八重山を愛し、そして八重山に愛されたのかもしれない。気持ちの悪い妄想であることは自分でも承知しているが、この旅を経てさらにそう思えて仕方がない。

相思相愛。そう思える地など、人生のなかでそうそう出逢える訳ではない。それが僕にとって、東北であり信州であり、そして八重山だ。

胸の中で大切にし続ける、生きるための拠り所。愛する地への想いは、一生をかけて育みつづけよう。旅することで助けられてきた今までの記憶を反芻し、あらためてそう強く強く思うのでした。

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