心ゆくまで、岩手。~秋の陸中逗留記 6日目~ | 旅は未知連れ酔わな酒

心ゆくまで、岩手。~秋の陸中逗留記 6日目~

大沢温泉湯治屋自炊部中舘で迎える秋の朝 旅の宿

湯治場で迎える4度目の朝。今日も爽やかな空と、彩られた木々に見守られての起床。この頃には、この秋空のように身も心もすっかりと晴れ渡ります。

大沢温泉自炊湯治お隣さんからおすそ分けをいただいた芋の子汁

今朝は朝食の紹介から。というのも、今回もまたお裾分けを頂いたのです。お隣の部屋の方は、長い湯治を終えて今日帰られるとのこと。そこで、昨日作った芋の子汁をお裾分けして頂きました。

里芋やきのこがたっぷりと入った、素朴な美味しさ。こういう味を作りたいと思っても、僕には中々出せません。ここ最近、自分の料理が「シンプル」さから遠ざかってしまっていることを今一度実感します。

大沢温泉湯治屋自炊部食堂やはぎ十割蕎麦の田舎そば天ぷら蕎麦

今日も、入って読んで転がって、それしかない一日。怠けるときは思う存分怠ける。なので次の写真はお昼ご飯まで飛んでしまいます。

昨日はマルカンラーメンを食べたので、今日のお昼はおそばと決めていました。ここやはぎのおそばは、十割そばながらもっさり感が無く、とても美味しいおそば。今回は黒く太めの田舎そばのてんぷらそばを注文。大きなえび天2本が嬉しい、安定の美味しさです。

大沢温泉自炊湯治献立牡蠣鍋小松菜納豆ひじきの煮物桜顔蔵囲い辛口特別純米酒

本能の赴くままにぐうたら時間を過ごし、気が付けば夕食時に。ということで、今日の記事は、朝の風景以外ご飯だけ。読んでいる人はつまらないでしょうが、本人はそれだけ何にも縛られずのんびりした、という証。

今日のメニューは、昨日の鍋の残りに牡蠣を加えた牡蠣鍋、ひじきと焼き豆腐、大根漬けの煮物、小松菜の納豆和え。三陸産の牡蠣のプリッと詰まった食感、そして磯の風味が、お酒を呼びます。

それに合わせたのは、盛岡の桜顔酒造が造る、蔵囲い辛口特別純米。岩手県産の酒造米ぎんおとめを全量使用しているというこのお酒は、すっきりとしたクドさの無い、それでいて酸味や旨味を感じる美味しいお酒。

今日一日、カメラを手放し本当の自由時間を過ごしました。こうしてブログにしてみると何ともつまらない記事になってしまいますが、そもそも、何をしに湯治場へ行ったのかと考えれば、これが正しい過ごし方。

大沢温泉での湯治はこれで3度目。物珍しさにはしゃぐ楽しさから、本当にのんびり過ごす楽しさへと変わった、そんな一日を美味しいお酒と地のもので終えるのでした。

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心ゆくまで、岩手。~秋の陸中逗留記~

秋の大沢温泉山水閣豊沢の湯色とりどりの紅葉一幅の絵のような眺め
2015.10 岩手

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