昨晩は、美味しいフェニックスを半分ほど楽しみ就寝。なので、今朝はいつもより早く目が覚めました。明るくなった障子を開けてみると、今海から上がりたての朝日が。早い目覚めが、思いがけない絶景を見せてくれます。
こちらのお風呂は日帰り入浴も行っており、地元の方にも人気のようで、昨日は写真を撮ることができませんでした。でも今はまだ早い時間。宿泊客の姿も無く、大浴場を独り占め。
そして露天風呂からはこの素晴らしい眺望。大海原を金色に染める朝日を、いつまでもいつまでも眺めていたくなります。
人工温泉とは言え、朝日に輝く海を見ながらの露天風呂なんて、何年振りだろうか。本当に海沿いの宿にして良かった。この景色は何物にも代えがたい贅沢です。
旅も既に10日目ともなると、食べて飲んでばかりで意外とお腹も空かなくなってきます。そこで今朝の朝食は軽めに。バイキングは自分のお腹具合に合わせて調整できるのも嬉しいところ。
部屋も露天もオーシャンビュー。久々の贅沢を味わわせてくれたえぼし荘を後にします。
昨日堀内に着いた時は雲が多く風も強かったのですが、今日はこのとおり文字通りの晴天。風もなく穏やかな秋空に映える南部曲り屋。その茅葺の隣には、空に負けじと青く輝く海。
国道へと出ると、今日も多くのトラックが行ったり来たり。歩くのには安心とは言えませんが、こうして資材を積んだ車が往来しているのを見ると、着実に復興に向かっていることを感じさせます。
交通量の多い国道から、三陸鉄道沿いの小路に左折。線路を彩る紅葉と青空を見ながら、のんびりと歩きます。
線路をくぐり、そのまま堀内の漁港を眺める場所へ。昨日とは打って変わり穏やかさに満ち溢れた漁港。空と海はどちらも青いのに、その境界線がはっきりと分かる、青という色彩の違い。夫婦岩も、その深い青さに包まれています。
人の暮らしと海の繋がりを匂わせる漁港の風景。駅のホームからその光景をただただ眺めていると、列車がエンジン音を響かせて到着。静かな漁村ともお別れの時。
単行列車は、学生の他に団体の観光客で満員状態。団体さんはあまちゃんの舞台となった堀内駅を一生懸命撮影していました。
混み合った車内でドアに寄りかかると、程なくして列車はエンジンを高鳴らせてゆっくりと出発。しばらく走ったかと思うと、昨日見た高く長い安家川橋梁上で停車。青く広がる水平線をゆっくりと味わわせてくれます。
三陸鉄道の車内から望む大海原と国道の橋。自分の足で往復し、景色や風を体中で感じると、この眺めも一層愛着が湧きます。ゆっくりと走り出す列車の上からこの景色に別れを告げ、次なる目的地へと向かうのでした。
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