兼六園の美しさを堪能し、再び金沢の街を歩きます。ビルと古い建物が共存する金沢の街。のんびり歩くのに相応しい、味わいのある街並みをじっくり楽しみます。
犀川と並び、金沢の市内を流れる大きな川、浅野川を渡り、東茶屋街を目指します。暑いくらいの気温のなか、さらさらと流れるきれいな水が一時の清涼を与えてくれます。
浅野川を渡ると、それまで以上に古き良き建物が多く姿を現すように。伝統的建造物群の保存地区である東茶屋街に近付いていることを窺わせます。
木造の建物の間を抜け、東茶屋街に到着。抜けるような青空に映える紅殻格子。風にそよぐ柳が一層風情を掻き立てます。
格子の前で揺れる百万石まつりの提灯。しっとりとした街並みに彩りを添えます。
ここらは東茶屋街の街並みを写真メインでお伝えしたいと思います。
東茶屋街は大きく、大きな通り数本の他、細かい路地がたくさん。その一つひとつに表情があり、歩くごとに色々な表情を見せます。
多くの人で賑わう茶屋街。お土産屋さんやカフェなど、一見さんでも大丈夫なお店が多く、じっくりのんびり街歩きを楽しめます。
路地でひときわ目を引く紅殻色の建物。茶の街並みに華やかさを与えます。
行燈が灯る静かな道。青空の下眺める紅殻格子も良いですが、次回はぜひ夜の灯りがもれる妖艶な姿も見てみたいものです。
縦横に走る路地。その一本ごとに古き良き建物が密集し、歩く楽しみを感じさせます。まるで迷路を探検しているよう。角を曲がればまた新しい表情を見せてくれます。
東茶屋街を抜けると、茶屋建築とはまた違った立派な木造の建物が。それぞれの地区、用途に合わせ古くから守られてきた街並みには、それぞれ独特の色が感じられます。
茶屋街とは全く雰囲気の異なる、人々の生活を感じられる街並みを歩き、次の茶屋街を目指します。
金沢にある3つの茶屋街の最後のひとつ、主計町茶屋街に到着。浅野川に面するこの茶屋街は、にし、東とはまた違った趣を漂わせています。
細い路地では小さな古本市が開かれていました。売る人も、見る人もみんなのんびり。休みの午後をこんな味わい深い街並みで過ごす贅沢。
浅野川に沿って延びる主計町茶屋街。その密度は他の茶屋街よりも一層濃く、川沿いの道以外は細い路地で構成されています。
日中に開いている観光客向けのお店も少なく、静かな雰囲気を漂わせる街並み。細い路地が人の暮らしを一層感じさせるよう。
両側に木造建築が迫る狭い道。太陽のつくりだす陰影が、建物の表情を印象深いものにします。
ひっそりとした空気に包まれる茶屋街の路地。夜は一転、紅殻の建物が妖しい夜を演出することでしょう。
道端に駐められた一台の自転車。紅殻色の茶屋建築という非日常と、自転車という日常の対比。他の2つの茶屋街に比べ、人々の生活の香を感じられる、それがここ主計町茶屋街の魅力と言えます。
にし、東、主計町と巡ってきた金沢の茶屋街。それぞれに色合いがあり、風情があり。ハタチの時に訪れたまま、いや、それ以上の感動を再び与えてくれました。
僕の旅の原点を作ったともいえる金沢の街。その金沢歩きも後半戦へと突入します。
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