金沢発、飛騨経由、信濃ゆき。~やりたいことを結ぶ旅 8日目 ②~ | 旅は未知連れ酔わな酒

金沢発、飛騨経由、信濃ゆき。~やりたいことを結ぶ旅 8日目 ②~

信州安曇野大王わさび農場のわさびソフト 旅グルメ

大王わさび農場を訪れたら食べておきたいのがこれ、わさびソフト。初めてここへ来た際に食べて以来、すっかりお気に入りの逸品となりました。

視界を埋め尽くす、木々と水草の若い緑と調和するかのような、薄緑色をしたソフトクリーム。一口頬張れば、ミルクのこくと共にわさびの心地よい青い香りが広がります。

こちらのわさびソフトは本当に美味しい。わさび製品にありがちな辛味を前面に押し出したものでは無く、わさびの香りを主体に楽しませてくれるこの味は、ここならではの美味しさです。

安曇野サイクリング田んぼの中の一本道

新緑の中爽やかなわさびソフトを楽しみ、再び自転車で走りだします。進は田植えしたばかりの田んぼの中を進む一本道。その先には雪を残す高い山々が雲の合間に見え隠れ。あぁ、本当に気持ちが良い。

安曇野サイクリング水色の時道祖神

貸し自転車屋さんでくれた地図を頼りに、電車までの時間に丁度良さそうなコースをのんびり走ります。

途中、マップに描かれた道祖神を発見。以前ドラマのロケ地になった道祖神のようで、水色の時道祖神と名付けられています。

安曇野と言えば、わさびと、そばと、道祖神。小さい頃から抱いていた信州安曇野のイメージの代表である道祖神との対面に、何となく心が温まるような感覚を覚えます。きっと、仲の良さそうな柔和な表情をした道祖神と、その背景に広がる信州の雄大な自然がそうさせるのでしょう。

安曇野サイクリング穂高川沿いの早春賦公園

田んぼとわさび田がいくつも並ぶ道を抜け、穂高川の堤防へと上ります。そのまま気持ちの良い川沿いを進むと、すぐに大きな石碑が目立つ場所に到着。早春賦公園と名付けられたこの一角は、その名の通り、唱歌の早春賦の歌碑が置かれています。

誰もが耳にしたことがあるであろう早春賦は、ここ安曇野の遅い春を待ちわびる心を歌ったものだそう。すでに桜の時期は過ぎていますが、残雪の山々とまだ若い緑に包まれる安曇野の空気に触れ、穏やかで郷愁を誘う歌詞とメロディーが、自分の中で一層具体性を増してゆきます。

初夏の安曇野穂高川と山並み

穏やかに滔々と流れる穂高川。その先には日本アルプスの山並みが広がり、サイクリングをするにはこの上なく爽快な場所。大海原も眺めとして好きですが、僕はきっと山を望む場所が好きなんだろうなぁ。こんな眺めはいつまで見ていても飽きることがありません。

日本の故郷、言い古された言葉でしょうが、そんな表現がぴったりなこの空気感に、心の底から癒されてゆくのを感じます。

安曇野サイクリング蔵と石塔

さらさらと流れる穂高川に別れを告げ、穂高駅を目指して市街地へと戻ります。途中では、立派な蔵の前にこれまた立派な石塔が並ぶのを発見。道祖神の他に、庚申塔、二十三夜燈と並んでいます。

これまで安曇野へは数度来たことがありましたが、どれも車で来るばかりで、道祖神を見ることはありませんでした。今回、電車を1本遅らせて本当に良かった。自転車でのんびり走れば、安曇野の自然だけではなく、古くからの人々の暮らしが胸の奥へと沁みてゆきます。

予定になかった安曇野サイクリング。ほんの1時間程度の短いものでしたが、雄大な景色と優しい表情を浮かべる道祖神に触れ、安曇野ののんびりとした空気を存分に胸に吸い込みました。

次は最後の目的地である松本へ。大糸線にのんびり揺られつつ、安曇野に別れを告げるのでした。

金沢発、飛騨経由、信濃ゆき。~やりたいことを結ぶ旅~
初夏の白川郷この時期ならではの逆さ合掌
2013.6 石川/岐阜/長野
旅行記へ
●1日目(東京⇒金沢)
 /
●2日目(金沢滞在)
 ////
●3日目(金沢⇒白川郷)
 ///
●4日目(白川郷⇒飛騨高山)
 ////
●5日目(飛騨高山⇒新平湯温泉)
 //
●6日目(新平湯温泉⇒上高地⇒乗鞍高原温泉)
 //
●7日目(乗鞍高原温泉⇒中房温泉
 ////
●8日目(中房温泉⇒松本⇒東京)
 ////

コメント

タイトルとURLをコピーしました